◆Web技術を根本から理解。これ1冊で基礎の基礎から応用まで実践力が身につく!◆
なぜWebシステムをうまく作ることができないのか?――本書は2010年に初版が発行されました。Webに携わるエンジニアだけでなく、Webマーケティング担当者にいたるまでWebの仕組みを根本から理解するための技術書として多くの方々に利用されました。それから10数年の月日が流れ、本書の特徴である技術の根本をていねいに解説するスタイルはそのままにアップデートを図りました。最新のWeb技術を取り入れて全面改訂です。さらに技術を学ぶ上でのさまざまな悩みを解消し、エンジニアとして成長していく手がかりをふんだんに盛り込みました。もちろんサンプルアプリケーションプログラムを試しながら理解を深めていく工夫もしています。本書によって本質をとらえるプロの技術力も得てください。
■こんな方におすすめ
・Webプログラミング初心者。Web業界やそれをなしている技術に興味のある方。
■目次
●第1章 技術の学び方
──1.1 技術の学びはなぜ難しくなったのか
──1.2 「技術の引き出し」を作ろう
●第2章 Webシステムの全体像
──2.1 Webシステムの構造
──2.2 Webコンテンツ
──2.3 クライアントサイドの構成要素
──2.4 サーバサイドの構成要素
──2.5 ネットワークとインターネット
──2.6 Webシステムの実行環境と開発環境
──2.7 Webシステムを実現するための技術
●第3章 WWWの基本要素とその発展
──3.1 World Wide Webの始まり
──3.2 URIとハイパーリンク
──3.3 HTTP
──3.4 SGMLから生まれたHTML
──3.5 CSSによる視覚情報の分離
──3.6 データ構造を記述するXML
──3.7 HTML5策定とHTML Living Standardへの統一
●第4章 HTTPクライアントとHTTPサーバ
──4.1 Webアプリケーションの根本を学ぼう
──4.2 最小のHTTPサーバを実現する
──4.3 レンダリングエンジンの働きを確認する
──4.4 HTTPクライアントをブラウザに変更する
──4.5 動的なコンテンツの生成
──4.6 Webアプリケーションへの発展
●第5章 URLとHTTP
──5.1 URLの基本構造
──5.2 URLの詳細構造
──5.3 HTTPの基本
──5.4 HTTPリクエストの実践
●第6章 従来型のWebアプリケーション
──6.1 GoによるWebアプリケーション
──6.2 Goによる簡単なWebサーバの作成
──6.3 ToDoアプリケーションで学ぶ基礎
──6.4 Webアプリケーションの画面遷移
──6.5 Webアプリケーションの状態管理
──6.6 セッションとユーザ管理
──6.7 ユーザ認証の実装
──6.8 Webアプリケーションの複雑性をカバーするフレームワーク
●第7章 SPAへの進化
──7.1 SPAへの潮流
──7.2 JavaScriptの起源と発展
──7.3 Tiny ToDoのUIを改善する
──7.4 サーバとの非同期通信
──7.5 Tiny ToDoに非同期通信を実装する
──7.6 JSONによるデータ交換
──7.7 フラグメントによる状態の表現
──7.8 SPAの課題とサーバサイドレンダリング
●第8章 Web API
──8.1 APIのWeb化
──8.2 REST
──8.3 リソース指向アーキテクチャ
──8.4 Tiny ToDoのWeb API設計
──8.5 Tiny ToDoのWeb API化
──8.6 Web APIの公開
──8.7 再注目されるRPCスタイル
●第9章 サーバプッシュ技術
──9.1 サーバプッシュ技術の歴史
──9.2 Server-sent eventsによるプッシュ配信
──9.3 Server-sent eventsの実践
──9.4 WebSocket
──9.5 WebSocketの実践
■著者プロフィール
小森 裕介 (こもり ゆうすけ):キャディ株式会社 勤務。ソフトウェアエンジニアとして、製造業の変革を目指す自社サービスの開発・運用に携わる。2000年、東京工業大学(現・東京科学大学)工学部情報工学科卒業。独立系システム開発会社などを経て、2019年、「世界中の人々に使ってもらえるプロダクトを開発する」という夢を追いかけて、LINE株式会社(現・LINEヤフー株式会社)に入社、金融系サービスの新規開発に携わった後、2022年より現職。好きな言語はJavaとGoとシェルスクリプト。好きなエディタはNeovimとsed。