ラーメンの中でもインパクトのある見た目で有名なのが、港区三田に本店をかまえる「ラーメン二郎」。極太麺と山盛りの野菜にニンニクや背脂をふんだんにトッピングしたボリューミーなラーメンが特徴的です。ガッツリ系のラーメンを提供するラーメン二郎以外のお店を「二郎系ラーメン」「二郎インスパイア」と呼ぶことも。実は漫画にも、登場人物がガッツリ系ラーメンに挑む様子が描かれる作品も多く存在します。
そこで今回は、年間1,000作品近く漫画を読んでいるDMMブックスの書店員が、8作品の漫画から印象的なラーメン描写をピックアップ! ラーメン漫画はもちろん、ラーメンのイメージがない作品など意外な漫画も登場します。多種多様なラーメン描写をお楽しみください。
目次
ラーメン漫画で取り上げられるガッツリ系ラーメン
ラーメン漫画で描かれたラーメン二郎や、二郎インスパイア系ラーメンなどをご紹介します。
ラーメン王子

1日3食ラーメンの男・成宮禎王が、実在の名店や行列店を食べ歩くラーメン漫画です。独特のテンポとリアクション芸が特徴で、ギャグ漫画としての読み応えもたっぷりです。東池袋大勝軒、中華そばべんてん、中華そば松葉など、実在する都内の名店の数々が登場するのも見どころ。
ラーメン二郎が登場するのは、第1話。子どもの頃から無人島で孤独にすごしてきた主人公が、はじめて東京で食べたのがラーメン二郎目黒店。ボリューミーな見た目に圧倒されながら、巧みの技の一杯に舌鼓を打ちます。
ちなみに、本作の作者・阿部潤は、ドラマ化もしたグルメ漫画『忘却のサチコ』の作者でもあります。少し変わり者な主人公が色々なグルメに舌鼓を打つという点で、両作には共通するものがあるので、『ラーメン王子』が気に入った方にはこちらもおすすめです。
ラーメン大好き小泉さん

クールで寡黙な女子高生の小泉さんが、さまざまなラーメン屋を食べ歩くグルメ漫画です。ラーメンを食べるときの幸せそうな様子が読者を魅了し、アニメ化もされました。
本作の特徴は、店名こそ明示されていないものの、作中に出てくるラーメン店がどれも実在するお店をモデルにしていること。第1話に登場するお店は、特徴的な黄色い看板や野菜モリモリの見た目からラーメン二郎がモデルと思われます。
なお、本作はカラスヤサトシ、竹本泉、いがらしみきおなどの大御所作家が多数参加したアンソロジーコミックも発売され、話題を呼びました。『コボちゃん』の作家・植田まさしが描いた小泉さんは必見です。
ぶかつ麺!ジロリアンはじめました

ガッツリ系ラーメン店専門レポ漫画です。タイトルの「ジロリアン」とは、ラーメン二郎のようなガッツリ系ラーメンが好きなラーメンファンを指す俗称です。
作中に登場するラーメン店は夢を語れ、千里眼、ちばから、用心棒、富士丸、ラーメン大など、いずれも有名店ばかり。なんとカラオケパセラのインスパイアである「パ郎」までおさえています。有名ラーメン店を紹介する漫画は数あれど、ガッツリ系ラーメンそれぞれの特徴を事細かに記した漫画は珍しく、グルメガイドとしても役立ちます。
ラーメン発見伝(全26巻完結)

商社に勤めるラーメンマニアの主人公が、飲食事業でラーメン店経営に関わる中で成長していくグルメ漫画です。膨大な知識に裏打ちされた古今東西のさまざまなラーメン紹介、微に入り細を穿つラーメン論などが大きな魅力。ラーメン漫画の中でも人気が高く、ドラマ化もされた『ラーメン才遊記』、現在も連載中の『ラーメン再遊記』などが続編シリーズとして展開されています。
ガッツリ系ラーメンがフィーチャーされるのは、「らーめん厨房どきゅん」の店主・武田剛三に関するエピソード。爆食ワイルド系ラーメンと、ラーメンに負けず劣らずの豪快な物言いが周囲を圧倒します。最新シリーズ『ラーメン再遊記』にも登場する、作中でも屈指の名物(迷惑)キャラクターです。
君はラーメン屋で恋をする

ラーメンを介したさまざまなラブコメシチュエーションを描いた短編集。学校でのカップラーメン、先輩との冷やし中華などラーメンを交えたカップルの短編が収録されています。ラーメンよりも、ラブコメストーリーが主軸なのがポイントです。
ガッツリ系ラーメンが登場するのは第1話。クラスメイトの女の子が行きたがっていたお店は、超ガッツリ系の店で……。はじめての店で全マシマシで注文し、完飲する女子高生に圧倒されます。
意外な作品に登場!? 驚きのガッツリ系ラーメン回
実は、ガッツリ系ラーメンは意外な漫画にも登場しています。ここではそんなラーメン回をご紹介します。
彼女、人見知ります

アニメ化やドラマ化もされた大人気作『彼女、お借りします』のスピンオフ作! 人見知りで人と話すのが苦手な少女・墨が、毎日の生活でさまざまなことに挑戦していくシチュエーションコメディです。スピンオフ作品ですが、本編未読でも楽しむことができます。
3巻収録の「墨とラーメン」では、墨が一人で背脂こってりラーメンを訪れます。男性客がひしめき合う店内で食券制にとまどったり、細かなオーダーを口頭で伝えないといけなかったりと大わらわ。果たして彼女は無事ラーメンを食べることができるのか……?
島耕作の優雅な1日(全1巻完結)

1話につき映画1本・飲食店1店を紹介する実質的なエッセイ漫画です。映画オタクでグルメな名店にも詳しい島耕作シリーズの著者・弘兼憲史が、島耕作と一緒に80年代に話題になっていたお店や映画をリポートします。
ラーメン二郎が登場するのは第9回。「行列が出来るラーメン屋」を紹介する回で、ラーメン二郎本店(当時の三田店)を弘兼憲史が訪れています。80年代、二郎に並んでいる若者たちを「マゾヒスティックな中毒患者」と既に評していた慧眼ぶりに驚かされます。単行本の発売は1996年のため、バブル期の東京文化ガイドとしても貴重な一冊です。
終わりに
今回は漫画に登場するガッツリ系ラーメンを集めてみました。こうして見てみると、第1話からガッツリ系ラーメンが登場する作品も多いです。インパクトのある見た目やボリューミーさなど、読者に驚きを与えてくれるのがその理由かもしれませんね。
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