アニメファンに知ってほしい『ぼっち・ざ・ろっく!』原作の魅力

 2022年放送アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の映画総集編が、2024年に劇場公開されることが発表されました。アニメ放送後から大人気となり、5月にはライブイベントで新曲も披露するなど、『ぼっち・ざ・ろっく!』の人気はますます広がるばかり。
 今回は、『ぼっち・ざ・ろっく!』の愛読者でもあるDMMブックスの書店員が、アニメから『ぼっち・ざ・ろっく!』を知ったファンの方に、原作の魅力をご紹介します。アニメを遙かに超えたぼっちちゃんのやらかし具合や喜多ちゃんの意外な一面、まだアニメでは描かれていない重要エピソードなど、『ぼっち・ざ・ろっく!』の魅力を語っていきます。

ぼっち・ざ・ろっく! 1巻 【電子共通おまけ付き】

ぼっち・ざ・ろっく! 1巻 【電子共通おまけ付き】

「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりは、ギターを愛する孤独な少女。 家で一人寂しく弾くだけの毎日でしたが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することに。 人前での演奏に不慣れな後藤は、立派なバンドマンになれるのか!? 全国のぼっちな少年少女に届ける、いま最高にアツい音楽漫画!!【付録ファイルについて】・「レンタル」には付録ファイルは含まれておりません。・付録内容は購入済み商品ページよりご確認ください。・動画、音声、壁紙付録はダウンロードしてお楽しみいただけます。・動画の再生には「DMM Player」が必要です。DMM Playerご利用方法※認証が求められた場合は、DMMアカウントの登録メールアドレスとログインパスワードを入力してください。※ご購入前に動作環境をご確認ください。

『ぼっち・ざ・ろっく!』概要

 『ぼっち・ざ・ろっく!』は、漫画家・はまじあきが手がける4コマ漫画。並外れたギターの腕前と絶望的なコミュ力のなさが特徴の高校生・後藤ひとり(以下「ぼっちちゃん」)と、彼女が所属する女子高生ロックグループ「結束バンド」の日常を描いた作品です。
 2018年から『まんがタイムきららMAX』で連載が開始され、2022年にはテレビアニメの放送がスタート。ハイクオリティな作画や、臨場感あふれる演奏シーンなどが視聴者の心を掴み、アニメは大ヒット。作中のオリジナル楽曲が各種配信サイトでランキング入りするなど、バンドアニメとしても大きな人気を獲得しました。ヤマハの楽器店コラボ企画や、2023年5月のライブイベントも大好評と、まだまだ人気上昇中です。

原作『ぼっち・ざ・ろっく!』の特徴

 原作『ぼっち・ざ・ろっく!』は2023年6月段階で5巻まで発売。アニメでファン層が大きく広がったこともあってか、原作漫画も2023年3月に累計200万部を突破しました。
 ところで、アニメを先に観た方が原作を読むと、アニメとは違う原作ならではの要素が多いことに驚かされます。

原作の特徴①:ぼっちちゃんたちが進級している

 原作&アニメの1話で、ぼっちちゃんと結束バンドのボーカル・喜多育代(以下「喜多ちゃん」と表記)は高校1年生。ドラム・伊地知虹夏(以下「虹夏」と表記)とベース・山田リョウ(以下「リョウ」と表記)は2年生です。アニメで映像化されたのは、ぼっちちゃん高校1年生2学期の文化祭ライブまで。原作では、2巻の中盤にあたります。
 実は、原作では時間がもう少し進んでいます。4巻でぼっちちゃんは高校2年生、虹夏とリョウは3年生。新しいクラスでのぼっちちゃんの自己紹介エピソードや、虹夏が機材車を運転するために自動車教習所に通うエピソードなどが描かれています。中には、神曲制作のために結束バンドメンバーでリョウの親が持つ海辺の別荘へ合宿に行く話も!

教習所に通う虹夏とリョウ(4巻83ページより)

 なお、単行本未収録(2023年6月現在)の雑誌掲載エピソードでは、時系列は高校2年生の12月まで進んでいます。原作では思った以上に時間の進みが早くて驚かされますね。

原作の特徴②:喜多ちゃんがけっこう見栄っ張り

 もう一つ上げておきたいのが、喜多ちゃんのキャラクター描写。彼女はぼっちちゃんと違ってとても社交的な、いわゆる「陽キャ」。アニメでも喜多ちゃんの明るさにぼっちちゃんが救われることも多いのですが……。こんな見栄っ張りな側面も。

見栄を張る喜多ちゃん(5巻40ページより)

 ライブハウスバイトの後輩・大山のギターを買いに渋谷へ来た結束バンドメンバーですが、楽器に詳しいぼっちちゃんとリョウがはぐれてしまいます。ギターに詳しくない喜多ちゃんは、後輩から頼られたことでつい知ったかぶりを披露してしまうという微笑ましいエピソードです。

キラキラ写真のために努力する喜多ちゃん(4巻97ページより)

 結束バンドの合宿回では、映える写真を撮るための涙ぐましい努力が描かれていたり……。喜多ちゃんの見栄っ張りな一面がコミカルに描かれているのも魅力です。

原作の特徴③:ぼっちちゃんがかなりガチめに引かれてる

 主人公・ぼっちちゃんに関するもの。ぼっちちゃんが周囲のキャラクターからドン引きされるシーンはアニメでも顕在ですが、それでも原作に比べたら大人しいものでした。ここではエピソードを2つご紹介します。

虹夏と喜多ちゃん、ぼっちちゃんの押し入れにドン引き

虹夏と喜多ちゃんがぼっちちゃんの押し入れをみてしまうシーン

 1つ目は、喜多ちゃんや、結束バンドのドラム・伊地知虹夏(以下「虹夏」と)が、ぼっちちゃんの部屋へ遊びにきたエピソード。アニメでも描かれていた「アー写がびっしり貼られた押し入れ」を目にしてしまい、二人はドン引きして帰ってしまいます。たしかに、押し入れに写真がびっしり貼ってあったら怖がるのも仕方がない……。

喜多ちゃんの第一印象

ぼっちちゃんに対する喜多ちゃんの第一印象(1巻47ページより)

 2つ目は、アニメでは描かれなかった、喜多ちゃんがはじめて会話したときの第一印象です。

ギター弾く子だったのね! それにしてもこの演奏すごく心惹かれる…
でも怖い! なんで号泣しながら!?
状況が全く理解できない!!

(1巻47ページより)

 率直ながらも辛辣なコメント。アニメでは流石にここまで辛辣なことは言っていませんでした。
 このように、原作でのぼっちちゃんは、アニメ以上に周囲からドン引きされているのが大きな特徴。それが『ぼっち・ざ・ろっく!』のコミカルさを生んでいるものの、「そこまで引かれてるの!?」と驚く方も多いに違いありません。

アニメと原作の魅力を見比べてみよう

 アニメと比較したときの原作最大の特徴は、「エッジのきいたギャグ描写」です。ぼっちちゃんに対して内心みんな辛辣だったりと、キャラクターの性格や心情もより丁寧に描かれています。ぜひ原作を読んで、アニメと違いを見比べてみてください。
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