江戸時代にも猫ブームがあったと言われるほど、古くから愛されている猫。いつの時代でも愛される猫たちを主役に、日々さまざまな新しい猫漫画が発刊されています! そして昭和・平成にもおすすめの名作猫漫画がそろっています。
本記事では、20代から50代の世代が子どもの頃に読んだ懐かしの猫漫画を8作品ご紹介! 猫漫画の金字塔『What’s Michael?』や『銀河鉄道999』の作者・松本零士が愛猫との思い出を描いた『トラジマのミーめ』、ファンタジーな世界観が魅力の『綿の国星』など、王道の猫漫画から絵本のような絵柄に癒やされる作品まで幅広くピックアップしました。昭和から平成にかけて移り変わる、猫の絵柄の変化もお楽しみください。
目次
昭和の名作ギャグ系猫漫画
昭和ならではのドタバタギャグが楽しめるおすすめの名作猫漫画を2作品ご紹介します。
What’s Michael?(全5巻完結)
1980年代に人気を博した猫漫画の金字塔! 1986年に「講談社漫画賞」の一般部門を受賞しました。
茶トラ猫・マイケルが、さまざまなシチュエーションで人間や猫と交流する本作。猫の生態がわかりやすく描かれ「猫あるある」に笑える短編読み切りのギャグ漫画です。
何かに失敗すると踊ってごまかすマイケル。ひょうきんな表情が愛らしく、何度も読み返したくなる作品です。
永久保存版! 昭和の名作猫漫画
何度も読み返したくなる永久保存版! 昭和のおすすめ名作猫漫画を、3作品ご紹介します。
綿の国星(全4巻完結)
美しく叙情的に描かれた擬人化猫ファンタジーの名作!
予備校生の須和野時夫(すわの・ときお)に拾われたチビ猫は、時夫に好意を寄せ、いつか人間になれると信じています。しかし美しい猫・ラフィエルから、猫は人間になれないと教えられ……!?
登場する猫たちが擬人化で表現され、猫の感情がより感傷的に切なく伝わります。繊細で美しい絵柄に引き込まれ、優しくも儚い世界観に浸れる名作です。
トラジマのミーめ(全1巻完結)
『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』で知られる巨匠・松本零士の猫漫画です。実際に松本零士が14年間飼っていた愛猫・ミーくんとの思い出が描かれています。
クリスマスイブに現れたミーくんは、魚をあげると一礼し、名前を呼ぶと返事をする賢く美しい猫。そんなミーくんを主役に、「きっと外でこんな日常を送っていたのだろう」という想像を元に、ミーくん目線で近所の猫たちとの交流が描かれています。
飼い猫が外を自由に歩き回り、屋根で猫たちと会議する様子に懐かしさを感じます。しかし、その自由さの裏側では猫たちの悲しい実態も……。昭和のユーモアさと切ない哀愁を感じる作品です。
『銀河鉄道999』にも登場するミーくん。3代続けて愛猫に「ミー」と名付けた松本零士の愛情が伝わる本作は、ファン必見です!
小さなお茶会(全8巻完結)

本書の中にも使われていますが、「時が満ちる」という言葉があります。「ぷりん」と「もっぷ」という猫の夫婦が紡ぎ出し、多くの人々の心を豊かに満たした不朽のメルヘン『小さなお茶会』は、いろいろな意味で「時が満ちる」ことで結晶した作品です。少女マンガが、少女をきらびやかに飾るための作品から、少女の、さらには人間の心の揺らぎに沿った作品へと深化していったとき、『小さなお茶会』は誕生しました。当時、『ぷりん』と「もっぷ」の夫婦が繰り広げる、繊細で、豊かで、優しく、温かく、そして不思議な世界に多くの人が魅了され、癒されました。また華麗に描きあげられた私たちの宇宙の不思議に慄かされ、驚かされました。この時、『小さなお茶会』は少女マンガの到達点という、「時を満たした」作品として誕生し、少女マンガの枠を軽やかに超える普遍的な感動を与えてくれました。そして今、再びこの作品の時が満ちてきました。私たちはとても生きにくい時代にいます。どこか窮屈で、孤独で、ともすれば自分自身の時を失いがちです。そんな索漠とした思いを抱くとき、再びこの作品の輝きが、私たちにおりてきて、豊かに私たちを照らしなおしてくれます。懐かしく、温かく、時にはぞっとするように……。初めての方も、再読の方も、「ぷりんともっぷ」の世界の扉を開けれてください。不朽のメルヘンだけが持つ至高の世界が待っています。
やわらかなタッチで描かれた、不朽のファンタジーメルヘン猫漫画です。
猫たちが言葉を話す世界に暮らす優しい夫・もっぷとかわいい妻・ぷりん。仲良し猫夫婦の何気ない日常が描かれ、ほのぼのしたやり取りに心癒やされます。
1978年から1987年まで『花とゆめ』で連載された本作。温かく穏やかな短い物語の中に、はっとするような人生の哲学を感じます。数ページの短編読み切り作品なので、読みやすくておすすめです。
もう一度読みたい! 平成の名作猫漫画
キャラクターグッズが大人気だった懐かしの『サイボーグクロちゃん』など、もう一度読みたくなる平成の名作猫漫画を3作品ご紹介します。
サイボーグクロちゃん(全11巻完結)
史上最強のサイボーグ猫・クロちゃんが暴れまわる! テレビアニメ化、ゲーム化もされたドタバタバトル猫漫画です。
老夫婦に飼われている雑種の猫・クロは、世界征服をたくらむドクター剛によりサイボーグにされてしまい……!? 不死身で二足歩行になり、武器を手にいれ最強になったクロちゃんがさまざまなトラブルに巻き込まれていきます。
当時の小学生から大人気だったクロちゃん。キャラクターが親しみやすく、大人が読んでも楽しめます。平成の勢いがあるドタバタギャグが好きな方におすすめです!
チーズスイートホーム(全12巻完結)
アニメ化され、フランスなど海外でも大人気の猫漫画!
母猫とはぐれてしまい、公園で倒れていた子猫は幼稚園児の山田ヨウヘイに拾われます。しかし、山田家のマンションはペット禁止のルールが……。新しい飼い主を探そうとしますが、次第に情がわいてしまい……!?
チーと名付けられた子猫は、最初は母猫の元に戻ろうとしますが、次第に山田家の一員としてなじんでいきます。好奇心旺盛で表情豊かなチーがかわいく、温かい山田家とのやり取りにも癒やされます。王道の猫漫画が好きな方におすすめです!
猫mix幻奇譚とらじ
ドラマ化された人気ミステリー漫画『ミステリと言う勿れ』や、少女漫画の傑作サバイバル『7SEEDS』の田村由美が描く、冒険ファンタジー猫漫画です!
人間とねずみが敵対している架空の世界が舞台。ねずみと戦う勇者・パイ・ヤンの息子・リオが「魔法のねずみ」に連れ去られ、リオの飼い猫・とらじは、猫の姿のまま人間のように行動できる半人型の姿に変えられることに……。「魔法のねずみ」の匂いを手がかりに、パイ・ヤンととらじは、リオを探す旅に出ます。
一見シリアスな冒険物語のように見えますが、マイペースなとらじに突っ込みを入れるパイ・ヤンとの掛け合いがおもしろく、猫あるあるも楽しめます。ふわふわな毛並みにつぶらな瞳のとらじがかわいくて見どころ! 犬やハムスターも出てくるので、もふもふ好きにおすすめです。
終わりに
おすすめの名作猫漫画はいかがでしたか? 昭和・平成・令和の猫漫画を読み比べると、猫の飼い方や人間との関わり方が、時代によって変化していることがわかります。しかし、いつの時代でも猫は猫。それぞれの時代で描かれた、マイペースでかわいらしい猫たちの生態を漫画でお楽しみください!
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