2023年9月15日(金)より菅田将暉主演の実写映画が公開される『ミステリと言う勿れ』。今回は、天然パーマがトレードマークの大学生・久能整(くのう・ととのう)が、作中で発した名言をピックアップしてご紹介! 本作は、整が自身の洞察力を生かして事件を解決していく人気ミステリー漫画です。この作品の肝は整のおしゃべり。1巻のあとがきで「整がただただしゃべりまくる話です」と作者・田村由美が明言しているとおり、一度気になったことを語り出すと、その勢いは止まりません。独特の着眼点で、事件の真相から社会のちょっとした疑問まで切り込んでいきます。その痛快な言葉の数々には、物事の本質をとらえた名言が盛りだくさん。ドラマでも採用された名言があるので、漫画を読んでいない人は漫画でどう表現されたのかチェックしてみてください。

話題沸騰★青年・久能整!ついに登場!!『BASARA』『7SEEDS』の田村由美、超ひさびさの新シリーズがついに始動!! その主人公は、たった一人の青年!しかも謎めいた、天然パーマの久能 整(くのう ととのう)なのです!!解決解読青年・久能 整、颯爽登場の第一巻!!冬のある、カレー日和。アパートの部屋で大学生・整がタマネギをザク切りしていると…警察官がやってきて…!?突然任意同行された整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。しかもその被害者は、整の同級生で…。次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられた整はいったいどうなる…???新感覚ストーリー「ミステリと言う勿れ」、注目の第一巻です!!
目次
久能整の名言4選
探偵らしい名言(1巻:Episode1 容疑者は一人だけ)

物語の第1話では、同じ大学の同級生を殺害した容疑で整が警察の取り調べを受けます。目撃者や不利な証拠がでてきているにも関わらず、代わる代わる現れる刑事たちに淡々と自分の持論を展開していく整。そこで過去にえん罪事件を起こした青砥巡査部長と会話をします。青砥は過去の誤認逮捕を認めずに、「真実は一つだ」と自信を持って言い放ちます。そこで整が話し始めたのは「真実」と「事実」の違い。
真実は一つじゃない 2つや3つでもない 真実は人の数だけあるんですよ
でも、事実は一つです
整はいじめを例にあげて話します。あるとき、AがBにぶつかりBがけがをしてしまいます。日常的にAからいじめを受けていると思っているBは、Aがわざとぶつかったと主張します。一方、いじめている認識はなく遊んでいたと思っているA。人は主観でしか物事を見ることができないので、感じ方やとらえ方によってその人にとっての真実は変わってきます。ですが起こった事実(ぶつかってけがをしたこと)は一つだけ。「警察が調べるのはそこです」という説得に、思わず「なるほど」とうなってしまいますね。主観にとらわれず、事実を見つめて判断することが大切だと気づかされる言葉です。
このセリフは2022年に放送された実写ドラマの第1話でも採用されました。ミステリー漫画の探偵役らしい印象がばっちり残るシーンです。
育児に関する名言(1巻:Episode2 【前編】会話する犯人)

第1話の事件で顔見知りになった刑事・池本が整の家に訪れます。子どもが生まれてから嫁がピリピリしていると話す池本。なるべく育児に参加して手伝っているつもりと言った池本に対して、整は父親の義務と権利について話したあとに答えます。
子供を産んだら女性は変わると言いましたね
当たり前です
ちょっと目を離したら死んでしまう生きものを育てるんです
問題なのはあなたが一緒に変わっていないことです
穏やかな顔で言い放つ、核心を突いた言葉にドキっとしてしまう人もいるのではないでしょうか? 「手伝う」ような義務的なニュアンスで子育てをするのではなく、権利だと思って育児に向き合えているのか……。考えさせられる一言ですね。
いじめに関する名言(2巻:Episode2 【後半】犯人が多すぎる)

ある日、美術館に行くために乗ったバスでバスジャックに遭った整。犯人は拘束した乗客たちに、「自分が犯した最も重い罪はなんだ?」と問いかけます。そこで、乗客の一人・淡路一平が、幼少期にいじめっ子から万引きを強要され、駄菓子屋をつぶしてしまった過去を打ち明けます。「いじめっ子から逃げたかった」と言う淡路に対して、整が言った言葉がこちら。
どうしていじめられてる方が逃げなきゃならないんでしょう
欧米の一部ではいじめてる方を病んでると判断するそうです
いじめなきゃいられないほど病んでる
いじめと聞くと、どうしてもいじめられた人の心のケアに注目しがちですが、「実際はいじめている人の方が心に問題を抱えている」という視点にハッとさせられます。いじめている人の心をケアしていく体制になると、学校のいじめ問題が変わりそうな気がしますね。
ルックスに関する迷言(6巻:Episode9 デートならぬ遠出)

最後に紹介するのは、整のちょっとかわいい、名言ならぬ「迷言」です。ある日、テレビを見てストレートアイロンを購入した整は、ドキドキしながら初めてのストレートヘアに挑戦します。そこで鏡を見て放った一言がこちら。
サラツヤにしたからといって イケメンになるわけではない
普段はおしゃれに興味がなさそうな整の、意外な一面が見られたシーンです。
終わりに
今回は主人公・整の考え方やキャラクターがわかる名言をご紹介しました。9月に上演される映画では、原作2巻から4巻に収録された通称「広島編」が映像化されます。
広島を訪れた整は、とある出会いから名家の遺産相続事件に関わることに。数年前に起きた自動車事故の謎、名家に隠された秘密が絡み合い、衝撃の真実が明らかになります。本作はもちろん、ミステリー好きの書店員も大好きなエピソードです。映画と一緒に原作もチェックしてみてください!
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