【令和版】パニックホラー漫画おすすめ14選！トラウマ確定！？

【第1位】ギョ（全2巻完結）

　独特な作風で知られるホラー漫画の巨匠・伊藤潤二の傑作。南の島の不気味な奇形魚が人々を襲うパニックホラー漫画です。
　沖縄旅行中のカップル・忠（ただし）と華織（かおり）。スキューバの最中にサメに襲われかけたり、悪臭で気分が悪くなったりとさんざんな状態になり、別荘で口論になってしまいます。華織が外へ飛び出すと、そこには考えられない速さで動き回る奇妙な生物が……。
　昆虫のように足が生えた魚と、それらがゴトゴト、ガシャガシャと動く描写がとにかく不気味で気持ち悪いです。読んでいるこちらにも悪臭が漂ってくるような錯覚に陥る、後味の悪さがたまらない作品となっています。

【第2位】モンキーピーク（全12巻完結）

　『ラクガキ〜呪いの館〜』の志名坂高次と粂田晃宏のコンビがおくる、人気のサバイバル・パニックホラー。
　主人公・早乙女稜は製薬会社の社員。社内レクリエーションとして社員全員で登山を行うも、山中で巨大な猿のような化け物に襲われ、次々と人が殺されていき……。
　猿は無差別殺人を行っているように見えるのですが、読み進めていくにつれ、ある問題に関係があることをほのめかすような展開に。食料も水もないなか、巨大猿の脅威や重度の負傷など極限状態で繰りひろげられる人間模様が奥深いです。猿の正体や襲われる理由とは？　ミステリー要素を含んだパニックホラーが好きな方におすすめです。

【第3位】漂流教室（全6巻完結）

【第4位】アポカリプスの砦（全10巻完結）

　『食糧人類-Starving Anonymous-』の蔵石ユウ＆イナベカズがおくる、ゾンビパニック作品。
　無実ながらも無期懲役の判決により、青少年矯正施設・松嵐学園に収監されてしまった前田義明（まえだ・よしあき）。絶望の日々を過ごすなか、施設の中にゾンビが現れ一気に悲惨な現場と化します。
　突然のゾンビ襲来に次々と感染する人々と、ゾンビものとしては王道の展開と言えるストーリー。容赦無く人間が殺されていく残酷さに戦慄しつつ、読む手が止まりません。世紀末感が漂う作品が好きな方におすすめです。

【第5位】黒街（全3巻完結）

　『殺戮モルフ』『餓獣』などを手がける小池ノクトの、シュールなサバイバルホラー漫画。大量のゾンビに、得体の知れない異形の怪物。なぜが行く先々で襲われてばかりの毎日を生き抜く親子を描いた、ブラックユーモア満載の異色作品です。
　引きこもり少年・幸一のバイト先や部活での恐怖エピソードもぶっ飛んでいて拍手ものですが、読みどころはなんといっても父・ひろみ。リストラされたひろみのバイト先で起こる数々の怪異現象が、いちいちシュールで笑ってしまうことも。パニックホラー漫画としての気持ち悪さも味わえる作品です。

【第6位】渋谷金魚（全11巻完結）

　映画鑑賞が趣味の平凡な高校2年生・月夜田初（つきよだ・はじめ）が渋谷を訪れたその日、巨大な金魚が突如として現れ人々を襲いはじめる、という鮮烈なインパクトをともなう前代未聞のパニックホラー！　
　金魚が人を喰う場面や逃げ惑う人々の描写は圧巻。金魚の大きい黒目がどこか気味の悪さを感じさせ、何度も訪れる絶望的な状況に緊張感が止まりません。はたして人類は人食い人魚から逃げ切ることができるのか。最後まで要注目の作品です。

【第7位】5分後の世界（全7巻完結）

　『ムシブギョー』シリーズで知られる、福田宏のタイムリープ系パニックホラー。
　主人公・白綾大和は双子の弟・裕人と同じ高校に通う1年生。ある日、街で声をかけられた謎の占い師から「たった一度未来に行き、この現在に帰ってくる」ことができる腕輪をもらい、現在から5分後へタイムリープします。しかしそこに待っていたのは、仏像が襲いかかる惨劇の世界でした。
　多くの仏像が無差別に殺戮を繰り返す、圧倒的な残虐さが恐ろしいです。また、わずか5分で世界を救おうとする大和の活躍も見どころ。タイムリープのほか特殊能力バトルの要素もあるので、好きな人にはおすすめ。

【第8位】終園地（全2巻完結）

　『ハカイジュウ』『卓球Dash！！』の本田真吾がおくる、家族崩壊系パニックホラーです。
　家族そろって楽しい時間を過ごすはずだった小宮一家が迷い込んだのは、謎の遊園地「ハッピーランド」。家族同士命がけで戦わせる、戦慄のアトラクションがはじまります！
　脱出も辞退もできず、自分の秘密を公開すれば命が助かるという設定は、ある意味人がどんどん死んでいくよりも恐怖ではないかと思わされるほど。楽しみ方を強要されるジェットコースター、硫酸コーヒー入りのコーヒーカップなど、一つ一つのアトラクションも興味深いです。
　試練を乗り越え家族の絆は証明されるのか、衝撃のラストから目が離せません。

【第9位】エンブリヲ（全3巻完結）

　虫、虫、虫……！　とにかくたくさんの虫（ワーム）が出てくるパニックホラー漫画。虫が苦手な方は閲覧注意です。
　虫好きで生物部に所属する女子高生・エリ子は、森で奇妙なイモ虫に首を刺されてしまいます。その日の放課後、あやしい行動が目立つ図書館司書の安房（あわ）に襲われるも、どこからともなく無数のイモ虫が現れ、エリ子を助けるかのように安房に食らいつき……。
　次々と人間が虫に襲われる事件が発生するようになりますが、どうやらエリ子に関係している様子。エリ子の身体の中で一体何が起こっているのか。嫌悪されることの多い虫ですが、翻弄されながらも愛し受け入れていくエリ子を、しっかりと見届けたい気持ちにもなります。

【第10位】DEAD Tube 〜デッドチューブ〜

　バイオレンス・エログロ・ミステリーなどの、さまざまな要素を詰め込んだサスペンスホラー漫画です。
　主人公は映画研究部のカメラ担当・町谷智浩（まちや・ともひろ）。水泳部で学園トップの美少女・真城舞に2日間の完全密着撮影を依頼されるも、それは「再生数を稼ぐためなら殺人でも何でもOK」という動画サイト「DEAD Tube（デッドチューブ）」に投稿するための動画で……。
　可愛い普通の女子高校生がなんの躊躇もなく殺人を繰り返していく様子は強烈。また、DEAD Tubeの参加者同士の駆け引きや謎解きも含まれており、読みごたえのあるストーリーとなっています。

【第11位】魔法少女・オブ・ジ・エンド（全16巻完結）

　ロリータファッションの魔法少女が次々と人を襲う、ダークファンタジーホラー。
　なんとなく生きてきた主人公・児上貴衣（こがみ・きい）の通う高校に、突如として現れた魔法少女。「まじかるー」の声とともにどんどん生徒を殺していき、その少女に殺された生徒もまたゾンビとなって人間を襲いはじめ！？
　謎の魔法少女の登場から黒幕の存在など、真相が明かされていくにつれて増していく壮大なストーリー展開が見どころ。殺戮シーンと可愛らしい魔法少女たちのギャップに狂気を感じる作品です。

【第12位】アカゴヒガン（全6巻完結）

　生まれたばかりの子どもたちが次々と厄災をもたらす、ベイビー・パニック・ホラーです。
　子ども好きの産婦人科医・立木梅子は、夫・ハルトとの子どもを望むもなかなか恵まれず、不妊治療に勤しむ日々。そんななか、妊娠の結果が出る夜に突如として新生児たちが化け物へと変貌し、人々に襲いかかります。
　虐待された幼い赤子が命を落としたことにより「孵（う）まれた」とされる、化け物。守られるべき命が恐ろしい形に姿を変えざるをえなかったと思うと、悲しさが先に立ってしまいます。とはいえ、グロシーンはかなりのもの。赤子ゆえの無邪気さでためらいなしに人を殺めていく場面は、戦慄が走ります。

【第13位】鉄人 〜ヒトより上のヒエラルキー〜

　ある日地球に現れた、3日に一度殺戮を繰り返す「鉄人」。圧倒的な暴力を前になすすべもなく、人間は鉄人を受け入れ共存していくことを決めます……。
　生き物のヒエラルキーが覆された人類を描いた、パニックホラーサスペンスです。鉄人が現れてから約一年後、死と隣り合わせのなかで人々は以前よりも協力しながら生活をおくっているという導入が斬新。次第に自分を守るため他人を鉄人に襲わせるよう仕向けたりと、混沌化していく展開にハラハラ感が味わえます。

【第14位】失踪島

　難病の息子を連れ、突然失踪した妻の美沙。夫・京平は美沙の妹と一緒に、美沙が向かったと思われる出身地「新貝島」に再び足を踏み入れることに……。
　部外者は島に立ち入ることができないという決まりや独特の風習があり、都市伝説に出てくる怖い村や島の話を思わせる、人怖的サスペンスホラーの要素が入った作品です。息子を治療するためになぜ美沙が島に戻る必要があったのか、深まる謎に注目です。

終わりに