2023年8月20日(日) 深夜0時55分より、ABCテレビ(関西)とDMM TVで配信開始された『●●ちゃん』。女性たちの性にまつわる現代の悩みを取り上げた異色ドラマとして、絶賛話題沸騰中の夏ドラマです。本記事では、そんな『●●ちゃん』の原作である漫画『セックスちゃん』の魅力についてご紹介します。ドラマと共にぜひ漫画もお楽しみください。
セックスちゃん
あらすじ
きっかけは12年前。友達とうまくコミュニケーションを取れなくなった史恵は、先輩との初体験でチェンジ。それ以来、彼女は性行為を通じて相手のことを知りたいという好奇心が強くなり、「私にとってセックスは生きてる証だ」と好奇心の赴くままに関係を持つ日々を送っていました。しかし、年齢を重ねるにつれて今までのような順調なセックスライフが送れなくなっていき……。
「普通」になれない生きづらさを描くヒューマンドラマ

(『セックスちゃん』第1話 P16)
誘いを断られることが増える中、長年のセフレたちも転勤などの都合で史恵の周りから離れていき、唯一の理解者である親友にも「そろそろ一人の人と落ち着いたら?」と言われてしまいます。
不特定多数と関係を持っている間に、周りは結婚したり出産したり……。いわゆる「普通の幸せ」から遠ざかっていくことにも自覚がある史恵。世の中の「普通」になりたいと思う一方で、「普通」の価値観を強制されることに生きづらさを感じています。

(『セックスちゃん』第1話 P18)
マラソンにハマるように、推しを追いかけるように。そんな生きがいの手段が、たまたま性行為という人との繋がりだっただけ。また、女性が性に奔放というと「もっと自分の身体を大事にしなさい」と諭されることもありますが、史恵は誰かに流されて身体を許しているわけではなく、自分の意思で行動をしているのです。
本当に自分がやりたいことは何か、と心の声と向き合うこと。他人には理解されにくい自分だけの価値観を大事にし、周りに流されず己を貫くこと。そして、その域に達するまでにさまざまな葛藤や不安を乗り越えてきたこと。一見インパクトの強いタイトルに目が行きがちの本作ですが「自分は自分」と割り切って、覚悟を決めて生きることができるようになった強い女性像が描かれています。
また、漫画の第4話以降では「高学歴ちゃん」と題して高学歴故の悩みを抱える女性が描かれています。

(『セックスちゃん』第4話(1) P22)
学歴で自分を見られたくないと思いながらも、他人を学歴で判断してしまう。自分で自分に「呪い」をかけている彼女の行く末は——。
豪華な制作陣に裏打ちされたおもしろさ
原作『セックスちゃん』を手がけるのは3人のクリエイター。
原作は、シリーズ100万部突破のベストセラー『察しない男説明しない女』など多数の著書を手がけながら、心理カウンセラーとして数々のメディア出演や講演を務める五百田達成。ネーム原作は、映像化でも話題を呼んだ人気のデスゲーム漫画『今際の国のアリス』や、ブラック企業務めの主人公がゾンビパンデミックのおかげで社畜から解放される『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』などを手がける漫画家・麻生羽呂。
そんな二人が生み出した原作を漫画家・さかもと麻乃が柔らかい絵柄で表現し、女性の芯の強さを描き出しています。
DMM TVで絶賛放映中!
次回、『●●ちゃん』2話の放送・配信は、2023年9月4日(月)0:55〜予定! ABCテレビ(関西)で地上波放送されるほか、DMM TVでも視聴ができるので、ぜひお楽しみください。
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