京都アニメーションが手がける劇場版最新映画『特別編 響け! ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』(以下、「アンコン編」)が2023年8月4日に公開されました。2015年に開始したアニメシリーズ以降、多くのファンに愛されている本作。今回の映画は、2024年の新シリーズ「久美子3年生編」へつながる物語として原作でも人気のエピソードが映画化されました。4年ぶりの新作アニメということで期待が高まりますね! そこで今回は、映画の予習として原作小説の見どころをチェック。映画を観に行く方はぜひ参考にしてください!
「アンコン編」の原作は?
最新映画「アンコン編」は、前作映画『劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』の後のお話です。2年生後半、部長を任された主人公・黄前久美子(おうまえ・くみこ)の初めての大仕事「アンサンブルコンテスト」の様子が描かれています。
公式サイトでは、原作『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話』が元になっていると公表されていました。今回は同書の中から見どころとなりそうなポイントを予想してご紹介します!
以下、原作の内容に言及しています。ネタバレにご注意ください。
本記事は、できるだけ多くの方にお楽しみいただけるよう、「重要な情報のネタバレ」はあえて避けております。あわせてご了承ください。
最新映画の見どころ予想
アンサンブルコンテスト(以下、アンコン)とは、冬から春にかけて開催される吹奏楽のコンテストで、一編成3人から8人で演奏します。京都府アンサンブルコンテストに出場できるのは、一つの学校につき、一編成のみ。そこで、新部長の久美子は、12月に開催されるアンコンの出場チームを決める校内オーディションを取り仕切ります。
小説を読んだ編集部員としては、映画の見どころは、「アンコンのチーム分け」「校内オーディション」だと考えます。以降の章で見どころについて詳しく解説していきます。
見どころポイント1:アンコンのチーム分け
校内オーディションに参加するため、北宇治高校吹奏楽部の生徒たちが主体性を持ってアンコンのメンバーや演奏曲を決めていきます。やりたい曲があり、それを実現するために率先的にメンバーをスカウトする者がいれば、突然声をかけられて戸惑う者、声がかからず余ってしまう者……。吹奏楽部の部員全員がオーディションに参加できるよう、久美子は最大限に気を配ります。メンバーの組み合わせや、肝心の久美子が誰とチームを組むのかが注目ポイントですね。
そして、チームが決まったら校内オーディションに向けて練習を始めます。小人数の演奏は、一人一人の演奏技術が良い意味でも悪い意味でも目立ってしまうことが特徴。お互いの得意不得意をどうカバーしていくのか。チーム分け後の練習風景も見どころですね。
見どころポイント2:校内オーディション
校内オーディションには保護者などの一般客も招待され、「現役生による部内投票」と「観客による一般投票」が行われます。部内投票で1位になったチームが大会に出場し、一般投票で1位になったチームはお祭り感覚で祝福しようという久美子の粋な提案が採用されました。
技術的に優れた大会向けの演奏と一般受けする人気の演奏はどう違うのか……。参加チームは、審査員視点と観客視点で評価を受けることになります。どのチームがそれぞれ1位を獲得するのか要注目です!
終わりに
テレビアニメの1期では「吹奏楽部の活動」、2期では「人間関係」にフォーカスされていました。今回の映画は、2024年放送予定の新シリーズアニメ「久美子3年生編」につながる「序章」になると、石原監督と小川副監督が対談で語っています。
京都アニメーションが手がける美しいアニメーションに、迫力あるサウンドで聴ける演奏シーン、吹奏楽部部員たちによる等身大のヒューマンドラマ……。目でも耳でも心でも楽しめるところが映画の魅力だと思います。映画の後には原作もチェックして、余韻を楽しんでくださいね!
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このマンガがすごい! comics 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ 1
新しい高校生活。流されやすい自分を変えたい――そんな想いとは裏腹に、久美子は友人に手をひかれるままに吹奏楽部へと入部してしまう。かつては強豪校だったらしいけど、今は見る影もない吹奏楽部。そんな部の目標はまさかの全国!? 少女たちの心重なる吹奏楽物語、開幕です!※この物語はフィクションです。実在の人物・団体などとは一切関係ありません。
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