春に読みたいお仕事漫画3選　はっとする名言でモチベーションアップ！

左ききのエレン（全24巻完結）

　「クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ」

（3巻23話「ガッツしかないんで」より）

　凡人と天才。それぞれの苦悩と葛藤が描かれたクリエイティブ系のお仕事漫画です。
　広告代理店で憧れのデザイナーになったものの、思うような仕事ができていない朝倉光一。今回ピックアップした名言は、徹夜明けになり、ボロボロの状態で仕事をしている光一に、先輩の神谷雄介がかけた言葉です。

　営業のミスやクライアントの無茶振りなど不運が重なり、「それがなければもっとクオリティが高いものが作れたのに」と言う光一。先輩の神谷はその意見を一度肯定しますが、「でもそんな“万全”一生こねぇぞ」と付け足します。

　どんなに体調が悪くても、プライベートで嫌なことがあっても、その環境下でひねり出した仕事が実力のすべて。デザイナーも人間なので、常にベストな状況で仕事ができる訳ではありません。しかし、「どんな状況でも良いものを作るのがプロ」という先輩からの力強い激励です。さまざまな制約の中働く会社員には、特に刺さる言葉ではないでしょうか。

うらみちお兄さん

　子ども向け教育番組の体操のお兄さん・表田裏道（おもた・うらみち）が、きらきらした笑顔で「現代人の闇」に触れるブラックユーモアなギャグ漫画です。

　1巻3話では、イケメンな歌のお兄さんが「チンダル現象」という言葉に笑いが止まらなくなり、番組に出られなくなってしまいます。そこで、うらみちお兄さんが子どもたちに向けてかけた言葉がこちら。

　「よい子のみんなも疲れに心を蝕まれて頭がおかしくなる前に、休み休み頑張るようにしようね！」

（1巻3話「チンダル現象」より）

　ストレス社会の現代人にとっては、心の隅に置いておきたい名言です。特に新社会人の方は、新しい仕事にプレッシャーを感じることもあると思いますが、肩の力を抜いて休み休み頑張りましょう。仕事や人生に疲れたな……と思ったときに読むと元気が出る作品です！

宇宙兄弟

　宇宙を目指す兄弟の壮大なヒューマンドラマです！
　子どもの頃から、宇宙飛行士に憧れていた南波六太（なんば・むった）と弟の日々人（ひびと）。大人になり、日々人は宇宙飛行士の夢をかなえますが、兄の六太はリストラされて転職活動の日々……。そんな六太の元に、JAXAから宇宙飛行士選抜試験の書類選考合格通知が届きます。

　日々人の計らいで、宇宙飛行士を再び目指す六太。試験の3次審査では、監視された閉鎖環境で5人のメンバーと過ごします。苦難を乗り越えて絆を深めた5人でしたが、最後にチーム内で「宇宙飛行士に推薦する2人を決める」という試練を与えられることに……。
　話し合いをするのか、運に任せるのか。どう決めるのが正しいのか悩んでいるとき、六太は恩人の天文学者・金子シャロンの言葉を思い出します。

「迷ったときはね「どっちが正しいか」なんて考えちゃダメよ」（中略）「どっちが楽しいか」で決めなさい」

（5巻39話「グーとチョキとパー」より）

　そこで、楽しい5人のまま試験を終えたいと思った六太は、じゃんけんを提案します。
　何かを決断するとき、周りからどう見られるかを意識し、世間体として正しい方を選んでしまうこともあると思います。しかし、どちらかが正しいかは実際にやってみないとわからないこと。「頭で考えて決めるのではなく、心で決めなさい」というシャロンの教えが詰まった言葉です。

やる気や元気をもらえるお仕事漫画

　おすすめのお仕事漫画と名言はいかがでしたか？　プロ意識を問う言葉、励みになる言葉、背中を押してくれる言葉。さまざまな名言が楽しめる作品をご紹介しました。今回紹介した作品は、他にも胸に響く名言や名シーンがたくさん登場します。困難な状況でも、諦めずにがんばる登場人物たちに、きっと勇気がもらえることでしょう。
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