壮絶なバトル描写と個性豊かなキャラクターたちで、読者を魅了し続けている格闘漫画の金字塔・「刃牙」シリーズ。そんな名作も、作品数の多さに「どこから読めばいいの?」と迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、「刃牙」シリーズをこよなく愛するDMMブックス書店員が、本編・スピンオフを含めた【おすすめの読む順番】をわかりやすく解説。各作品のあらすじや見どころも合わせてご紹介しているので、これから読みはじめる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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そもそも「刃牙」シリーズとは?
「刃牙」シリーズとは、1991年に「週刊少年チャンピオン」で連載を開始した『グラップラー刃牙』にはじまり、現在連載中の『刃牙らへん』まで続く大人気格闘漫画です。
地下闘技場のチャンピオン・範馬刃牙を主人公に、彼の父であり “地上最強の生物”と称される範馬勇次郎をはじめとした、数々の超個性的な格闘家が登場します。読んだことがなくても、「烈海王」「花山」「愚地独歩」「オリバ」などの名前は聞いたことがある! という方も多いのではないでしょうか。そうしたキャラクターの魅力はもちろん、迫力や痛みが伝わるようなリアルな格闘描写、洗練された美しさを感じる肉体表現、独特な擬音、力強い台詞など、唯一無二の魅力が詰まっています。こうした魅力が重なり合い、「刃牙」シリーズは30年以上にわたって多くの読者に愛され続けているのです!
絶対に押さえるべき「刃牙」シリーズの作品リストと読む順番
「刃牙」シリーズは本編シリーズと複数のスピンオフに分かれています。本編シリーズは、主人公・刃牙を中心に物語が進んでいますが、スピンオフ作品には、本編を補完するものや、キャラクター単体を深掘りした作品のほか、完全に本編と関係のないギャグ作品などもあります。そのため、まずは本編シリーズ+重要なスピンオフ作品を連載順に読むのが一番おすすめしたい読み方です! なお、新装版で本編シリーズを読む方は、重要なスピンオフ作品も収録されているため、別途購入する必要はありません。
本章では、押さえてほしい「刃牙」シリーズの各作品のあらすじとイチオシポイントを連載順にご紹介します!
★「刃牙」シリーズおすすめの読む順番
①『グラップラー刃牙』
②『新装版 バキ』、『バキ特別編 SAGA[性]』(『新装版 バキ』に収録)
③『新装版 範馬刃牙』、『範馬刃牙 10.5 外伝 ピクル』(『新装版 範馬刃牙』に収録)
④『刃牙道』
⑤『バキ道』
⑥『刃牙らへん』
グラップラー刃牙(全42巻完結)

【あらすじ】
高校生ながら、地下闘技場のチャンピオンとして君臨する主人公・範馬刃牙。刃牙は、地上最強の生物である父・範馬勇次郎に勝つため、さまざまな格闘家と激闘を繰り返しながら成長していく。
【書店員イチオシポイント】
格闘漫画の金字塔はここからはじまったッッ! 「刃牙」シリーズの記念すべき1作目です。東京ドームの地下深くで秘密裏に行われている死闘を描く「地下闘技場編」にはじまり、中学生の刃牙の壮絶な過去に迫る「幼年編」、そして本作の一番の見どころである「最大トーナメント編」では、空手、柔道、相撲、ボクシング、レスリングなど、あらゆる格闘技を使う強者たちが、全世界から32人+α集まり、最強を夢見て激突します。シリーズの中でもっとも明快な「誰が一番強いのか?」というテーマと、トーナメントという一人ひとりをフィーチャーしていく形式が見事にマッチしており、初めての方にも読みやすい構成となっています!
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
連載期間 | 1991年~1999年 |
アニメ化 | 2001年1月 |
新装版 バキ(全18巻完結)

【あらすじ】
地上最強を決めるトーナメントを終え、普通の学生生活を過ごしていた主人公・範馬刃牙。同時期、世界5か所の刑務所で最凶の死刑囚たちが脱獄する事件が発生。「シンクロニシティ」と呼ばれる現象のもと、彼らは口を揃えて「敗北を知りたい」と言い残し東京へ向かい、刃牙、独歩、花山、烈、渋川の地下闘技場戦士5名に、無差別かつノールールの闘いを仕掛けてくることに!
【書店員イチオシポイント】
全3編で構成され、前作よりさらに激しさを増した異種格闘技戦が展開されます! 「最凶死刑囚編」では、世界各地から同時多発的に日本に集まった、5人の死刑囚とルール無用の実戦が行われ、「中国大擂台賽編」では、中国で100年に一度開催される武術トーナメントに刃牙たちが参戦。「神の子激突編」では“神の子 “マホメド・アライJr.と“鬼の子”範馬刃牙の激突が描かれます。前作から一転、試合のような明確な勝ち負けがあるわけでなく、「勝利とは何か?」「敗北とは何か?」を問いかけるようなテーマ性が魅力です。
新装版では、刃牙と梢江の初体験を描いた『バキ特別編 SAGA[性]』と、死刑囚たちのその後を描いた5つの読み切り「REVENGE TOKYO」も収録されています。
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
連載期間 | 1999年~2005年 |
アニメ化 | 第1期:2018年7月 第2期:2020年6月 |
『バキ特別編 SAGA[性]』だけを読みたい方はこちら!
新装版 範馬刃牙(全21巻完結)

【あらすじ】
数々の闘いを経てついに刃牙は父・範馬勇次郎に挑戦する意志を伝え、受け入れられる。決戦へのカウントダウンがはじまる中、刃牙が向かった先はアリゾナ州立刑務所(別名・ブラックペンタゴン)に収監されている怪力無双・ビスケット・オリバのもとだった。
【書店員イチオシポイント】
「刃牙」シリーズ屈指の名勝負、“地上最強の親子喧嘩”がここにはじまるッッ!! 本作では100キロの空想蟷螂との異次元バトルを描いた「実戦シャドーファイティング編」、アメリカの刑務所で“アンチェイン(繋がれざる者)”ことオリバと激突する「超絶!!監獄バトル編」、ジュラ紀の地層から蘇った最強の野人・ピクルと、格闘士たちの勝負を描いた「野人戦争(ピクル・ウォーズ)編」、ピクル戦後の格闘士たちの様子を描いた「強者達の闘い編」、そして、範馬親子の因縁に終止符を打つ「地上最強の親子喧嘩編」の全5編で構成されています。どのエピソードも見どころ満載で、読みごたえは抜群! 刃牙の必殺技「トリケラトプス拳」や「ゴキブリダッシュ」は本作で初お披露目です。
新装版では、原人・ピクルが現代に復活するまでを描いた外伝『範馬刃牙 10.5 外伝 ピクル』が物語の流れに合わせた絶妙なタイミングで収録されています!
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
連載期間 | 2006年~2012年 |
アニメ化 | 第1期:2021年9月 第2期:2023年7月 |
『範馬刃牙 10.5 外伝 ピクル』だけを読みたい方はこちら!
刃牙道(全22巻完結)

【あらすじ】
地上最強の父・範馬勇次郎との親子喧嘩から一年ほどが経ち、刃牙は退屈をしていた。刃牙だけではない、独歩が、花山が、揃いも揃って退屈をしていた。しかし、全員が“何か”が起こることを本能的に察知し、その“何か”に備えていた。一方その頃、東京スカイツリーの地下深くでは、徳川光成がクローン技術と降霊術を組み合わせ、天下無双の剣豪・宮本武蔵を復活させる計画を進めており……!?
【書店員イチオシポイント】
伝説の剣豪・宮本武蔵VS最強メンバー、勃発ッッ! 本家・二天一流による刀剣を用いた闘いは、試合に留まらず死合いにまで発展し、格闘士たちを極限まで追い込みます。
『範馬刃牙』の最終刊で勇次郎が語った「強さ=我が儘を突き通す力」という定義で言えば、倫理・文化・法律、あらゆる側面から禁じられている人間の複製を行った徳川光成もまた、強さを持っています。そうした “我が儘”のバトンを受け継いだ武蔵の “我が儘”は、現代日本でどう扱われ、どんな結末を迎えるのか。「刃牙」シリーズの中でも異色の本作は、これまでの価値観、もといバキ観をひっくり返すこと間違いなし!
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
連載期間 | 2014年~2018年 |
アニメ化 | 制作決定 |
バキ道(全17巻完結)

【あらすじ】
伝説の剣豪・宮本武蔵との闘いを終えた刃牙。新たな相手として現れたのは、相撲の「祖」であり日本最古の公式試合の勝者・野見宿禰(のみのすくね)の名を継ぐ者であった。立ち合いを通して互いを認め合った刃牙と宿禰は、独歩、花山、渋川、克巳らとともに、現代相撲の力士たちとの対決に挑む!
【書店員イチオシポイント】
「刃牙」シリーズ第4章、日本最古にして最強の「相撲の神」が立ちはだかるッッ!! 正確には、野見宿禰の二七二代目の子孫で、正式に二代目を継いだという人物なのですが、身長210cm強・体重250㎏強の巨体に加え、100トンの握力で石炭をダイヤモンドにする剛力を持つ、文句なしの強者です。そんな宿禰が刃牙たちと立ち合う……のではなく! 刃牙チームとして現代の大相撲力士との対抗戦を繰り広げます。現在の相撲では禁じ手とされている、拳での突き・殴り合い、蹴飛ばし合い、マウントポジション、さらには目突きなども許されている古代相撲は、まさに「地下闘技場」のルールそのまま。つまり、古典相撲の定義で言えば地下闘技場の闘士たちは全員が “力士”ということになります。現代相撲VS古代相撲、相撲同士の異種格闘技戦をご堪能あれ!
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
連載期間 | 2018年~2023年 |
刃牙らへん

【あらすじ】
ある日、地下闘技場でチタンの牙を持つジャック範馬と、人斬り・佐部京一郎による武器の使用アリでの真剣勝負が行われた。しばらくして、紐切り空手・鎬昂昇は“武神”愚地独歩と立ち合っていた。同じ頃、本部流の麒麟児・花田純一は、日本一の喧嘩師・花山薫に戦いを挑んでいた。こうして、往年のキャラクターたちが続々と登場し、バキ“らへん”の物語が幕を開けるッッ!!
【書店員イチオシポイント】
「“らへん”って何!?」という声もある中はじまった、「刃牙」シリーズ6作品目となる最新作! 強さへの純度がより増したジャック範馬を中心に、歴戦の格闘士が次々と現れ、さらなる高みを目指して激闘を繰り広げます。
なかでも、注目はジャックVSピクルの復讐戦! 常人なら死に至るほどのドーピングや骨延長手術など、勝つための手段を選ばないピットファイター・ジャックは、噛みつきの道を究めた結果「嚙道(ごうどう)」という新たな境地に到達。そして本作では、かつて敗北を喫し、保存食として大切に保管されるという屈辱を受けたピクルとのリベンジマッチに挑みます。果たして、今のジャックはピクルを超えることが出来るのか、この激突、絶対に見逃せないッッ!!
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
連載期間 | 2023年~ |
「刃牙」シリーズファンなら必読!スピンオフ作品を読む順番
続いて、「刃牙」シリーズのスピンオフ作品について解説します! スピンオフ作品は、それぞれが独立したストーリーとして描かれており、単体でも楽しめる内容になっています。しかし、キャラクターの過去や本編では語られなかったエピソードが描かれることもあるため、「読むタイミング」によって物語の理解度が変わってくるのも特徴です。
そこで本章では、各スピンオフ作品のあらすじや書店員イチオシポイントに加えて、「読んでほしいタイミング」も合わせてご紹介! 「刃牙」ワールドをもっと深く味わいたい方は、ぜひこのガイドを活用してみてくださいね。
★「刃牙」シリーズ本編+スピンオフの全作品を統合したおすすめの読む順番
①『グラップラー刃牙』
②『グラップラー刃牙 外伝』
③『新装版 バキ』、『バキ特別編 SAGA[性]』(『新装版 バキ』に収録)
④『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』、『バキ外伝 創面』、『漫画 ゆうえんち -バキ外伝-』
⑤『新装版 範馬刃牙』、『範馬刃牙 10.5 外伝 ピクル』(『新装版 範馬刃牙』に収録)
⑥『バキ外伝 拳刃』、『バキ外伝 花のチハル』、『バキどもえ』
⑦『刃牙道』
⑧『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』、『バキ外伝 ガイアとシコルスキー 〜ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし〜』
⑨『バキ道』
⑩『刃牙らへん』
グラップラー刃牙 外伝(全1巻完結)
【読んでほしいタイミング】
『グラップラー刃牙』読了後
【あらすじ】
地上最強を決めるトーナメント終了からしばらくして、プロレス界の2大巨頭・アントニオ猪狩とマウント斗羽は、真の決着をつけるべく観客のいない東京ドームのリングに向かっていた。ファンの誰もが待ち望んだ「祭り」がひっそりとはじまろうとしていたが……?
【書店員イチオシポイント】
実在するプロレスラー、アントニオ猪木とジャイアント馬場を彷彿とさせる2人を主役に、現実では実現しなかった宿命のライバル同士のドリームマッチが描かれます! 最初の目撃者である清掃員の青年は、プロレス直撃世代ではないものの、この2人が戦うことの重大さに震え新聞社に電話をかけます。その1本の電話が、人から人へ、熱を帯びながら波紋のように広まった結果、全国から大勢のプロレスファンが東京ドームに集結する場面は圧巻! ファン待望の試合描写では、「卍固め」「16文キック」などの両者の得意技が繰り出され、プロレスファンでなくても興奮すること間違いなしの作品です!
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
連載期間 | 1999年 |
バキ外伝 疵面-スカーフェイス-
【読んでほしいタイミング】
『バキ』読了後
【あらすじ】
身長191㎝、体重166㎏という巨体、若干19歳ながら花山組の2代目組長を務める花山薫。驚異的な握力を持ちながら、それゆえに自らの拳を破壊してしまうため、これまで本気で拳を握ったことがなかった。しかし、この度ついに本気の拳が振るわれる……ッッ!!
【書店員イチオシポイント】
「刃牙」シリーズ屈指の人気キャラ、花山薫を主役に据えたスピンオフ作品です。本作では“喧嘩師”ではなく、 “花山組組長”としての姿がより深く描かれます。花山より一回りも大きな体格を持ち、重度の痛風に苦しみ暴れる「レックス」こと登倉竜士との不思議な友情や、対立するヤクザ組織・源王会の8代目であり、暗黒街に君臨し、政治に介入するほどの権力と、奇妙な術や驚異的な身体能力を持つ最強の暗殺者G.M(グランドマスター)との死闘は読みごたえ抜群。寡黙ながら情に厚い、花山薫という漢(オトコ)の中の侠(オトコ)の生き様に圧倒されます!
掲載誌 | 月刊チャンピオンRED 週刊少年チャンピオン 別冊少年チャンピオン |
連載期間 | 2005年~ |
バキ外伝 創面(全3巻完結)
【読んでほしいタイミング】
『バキ』、もしくは『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』読了後
【あらすじ】
主人公は、素手喧嘩(ステゴロ)最強の喧嘩師・花山薫。若干15歳ながら2代目花山組の組長を務める彼が、トレードマークの白いスーツを脱ぎ、新たに身を包んだのは……まさかの学ラン!? 漢・花山薫の熱き青春時代を描く、激動のスクールライフが今はじまるッッ!
【書店員イチオシポイント】
『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』の前日譚にあたる作品で、花山薫の高校生活が描かれています。アブないクラスメイトや体罰教師に目をつけられたり、女子生徒から告白されたりと、数々のイベントに直面しながらも、花山にしか出来ない対応で事態を収めていきます。本人は普段通り学生生活を過ごしているつもりですが、 “普通ではない男の普通”はやはり普通ではありません。その規格外の行動にシュールな笑いがこみ上げてきます。数学が苦手な意外な一面や、本気の体力測定などが見られるのも本作ならではの魅力です!
掲載誌 | 別冊少年チャンピオン |
連載期間 | 2012年~2013年 |
バキ外伝 拳刃
【読んでほしいタイミング】
『範馬刃牙』読了後
【あらすじ】
時は昭和。まだ「武神」と呼ばれる前の若き愚地独歩は、己の拳を鍛え上げるための武者修行の中で出会った格闘家たちを相手に、過激で凄惨な闘いを繰り広げる。
【書店員イチオシポイント】
武神・愚地独歩の若かりし頃を描いたスピンオフ作品です。物語は、刃牙の祖父であり孤高の柔道家・範馬勇一郎と、プロレス王・力剛山の“世紀の一戦”からはじまります。この試合には、昭和の巌流島と呼ばれた、木村政彦VS力道山による闘いを彷彿とさせる要素が盛り込まれており、力剛山(≒力道山)の“ブック破り”によって、範馬勇一郎(≒木村政彦)が敗れるという展開に。その敗北を許せなかった独歩が敵討ちに向かう、という通好みなスタートを切ります。その後も“人斬り”との立ち合いや、刃牙好きにはおなじみの「虎殺し」の逸話など、骨太のエピソードが満載の一作です!
掲載誌 | チャンピオンRED |
連載期間 | 2013年~ |
バキどもえ(全3巻完結)
【読んでほしいタイミング】
『範馬刃牙』読了後
【あらすじ】
「刃牙」シリーズ本編に登場した名場面や名台詞を、縦横無尽にパロディした1話完結型のギャグ漫画。おなじみの人気キャラクターたちが本編とは異なるテンションで大暴れする!?
【書店員イチオシポイント】
刃牙をはじめとした格闘家たち、さらには梢江までもが本編では決してやらない最強(!?)のわるふざけを炸裂する姿がクセになる! 「刃牙」シリーズを読み込んでいるほど笑ってしまいます。作者は、人気イラストレーター兼YouTuberとして活躍中のさいとうなおき。2008年から「刃牙」シリーズの着彩を担当しており、最新作『刃牙らへん』1巻の表紙も手がけています。
掲載誌 | 別冊少年チャンピオン |
連載期間 | 2012年~2014年 |
バキ外伝 花のチハル
【読んでほしいタイミング】
『範馬刃牙』読了後
【あらすじ】
暴走族・機動爆弾巌駄無の2代目特攻隊長である柴千春を主役にしたスピンオフ作品。根性の天才・柴千春の熱い喧嘩道に迫る!
【書店員イチオシポイント】
柴千春は、刃牙のような圧倒的なセンスや格闘技経験もなく、花山のような生まれながらの強者でもありません。しかし、鋼鉄のような精神力からなる不良根性で、これまでさまざまな格闘家たちとボロボロになりながらも渡り合ってきました。本作第1巻では、彼の精神性がさらにクローズアップされ、千春らしさが鮮烈に描かれます。第2巻からは『バキ』の「中国大擂台賽編」で登場した、狂獣・郭春成(かくしゅんせい)と、凶人・龍書文(ろんしょぶん)が再登場! 龍書文の居合いの原理からなる「抜拳」、言わば武としてのハンドポケットと、不良のツッパリのスタイルとしてのハンドポケットがぶつかり合います! 千春の“千春イズム”が炸裂する喧嘩をとくと見よ!!
掲載誌 | 月刊チャンピオンRED |
連載期間 | 2023年~2024年 |
バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ
【読んでほしいタイミング】
『刃牙道』読了後
【あらすじ】
『刃牙道』にて、宮本武蔵との死闘の末、惜しくも命を落としてしまった中国拳法の達人・烈海王。次に目を覚ますと、中世西洋風の建築が立ち並び、多種多様な民族の姿が……。さらに、かつて失ったはずの右足が元通りになっていることに気がつく。やがて烈は、ここが「異世界」であり、自身が “あがく者”と呼ばれる存在であることを知る。
【書店員イチオシポイント】
烈海王、まさかの異世界転生!? 中国4000年の歴史の中で、No.1と言われる天才拳士・烈海王を主役としたスピンオフ作品です。「異世界転生」といえば、チート能力が定番ですが、烈にはチート能力などはありません。しかし、皆さんご存じのはず、烈海王が十分チートな存在だと……ッッ! 中国武術が最強であることを証明する旅の中で、オーガやデュラハン、そして異世界の“海王”といった強敵と激突。それでも、「私は一向に構わんッッ」と一掃します。どこにいようが、誰と戦おうが烈海王は烈海王なのです。原作からのポーズや表情などのオマージュも多く、「刃牙」シリーズ好きはもちろん、烈海王に思い入れのある方にはたまらない作品です!
掲載誌 | 月刊少年チャンピオン |
連載期間 | 2020年~ |
バキ外伝 ガイアとシコルスキー 〜ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし〜

バキ外伝 ガイアとシコルスキー 〜ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし〜 1
「オレの負けだッ〜〜許してくれェェッ〜」 最凶死刑囚シコルスキーの絶叫敗北宣言により幕を閉じた地下闘技場での超軍人ガイアとの死闘。あの時から幾日か…。リベンジを果たすため、ガイアのもとにやってきたシコルスキー。そんな2人がなんやかんやで同棲開始ッッ!? 今度の死闘は四畳半が舞台だッッ!! 刃牙シリーズ衝撃の’同棲’スピンオフ、ここに開幕ッッ!!
【読んでほしいタイミング】
『刃牙道』読了後
【あらすじ】
『バキ』の「最凶死刑囚編」にて「オレの負けだッ~~許してくれェェッ~~」と絶叫敗北宣言をし、ガイアに敗れたシコルスキー。あの日から時は流れ、リベンジを果たすべくガイアの住むアパートに訪れたシコルスキーだったが、なかなか隙を見せないガイアを相手に、奇妙な同居生活がはじまり……!?
【書店員イチオシポイント】
ガイアとシコルスキーがなんやかんやあって同居することになるホームコメディ作品です。気がついたらガイアのペースに呑まれ、丸め込まれていくうちに日本の生活に慣れるどころか楽しむようになるシコルスキー。本編では“超軍人”&“最凶死刑囚”と呼ばれ恐れられている2人ですが、大家さんや地域との交流が描かれたり、シコルスキーと、ガイアの別人格・ノムラとの間に友情(?)が芽生えたり、なんとも可笑しく微笑ましいエピソードが盛りだくさん。そんな2人のもとに、ロシアの英雄・アレクサンダー・ガーレンが、シコルスキーにリベンジをしに訪れてきて……どんどんカオスになっていく非日常的な日常がやみつきになります!
掲載誌 | 月刊少年チャンピオン |
連載期間 | 2022~ |
漫画 ゆうえんち -バキ外伝-
【読んでほしいタイミング】
『バキ』読了後
【あらすじ】
主人公は、愚地克巳の兄であり、類い希なる身体能力と、一度見ただけで技を習得してしまう規格外の格闘センスを持つ天才・葛城無門。師匠・松本太山の死の真相を追い、謎の場所“ゆうえんち”を探し求める本格ハード格闘アクション!
【書店員イチオシポイント】
格闘小説の巨匠・夢枕獏による『ゆうえんち -バキ外伝-』を完全コミカライズ! 「柳龍光」や「愚地独歩」など「刃牙」シリーズのキャラクターや世界観はそのままに、夢枕獏作品『餓狼伝』『獅子の門』に登場する「久我重明」をはじめとしたキャラクターが登場し、両作品の要素が絶妙に絡み合う、夢のクロスオーバーが展開されます。「刃牙」シリーズだけ読んでいても十分楽しめますが、夢枕獏作品を読んでいると、より深く物語を味わうことが出来ますよ。
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
連載期間 | 2022年~ |
夢枕獏の『餓狼伝』『獅子の門』が気になる方はこちら!
【まとめ】「刃牙」シリーズを読む順番
絶対に押さえるべき「刃牙」シリーズ作品の読む順番
①『グラップラー刃牙』 |
②『新装版 バキ』、『バキ特別編 SAGA[性]』(『新装版 バキ』に収録) |
③『新装版 範馬刃牙』、『範馬刃牙 10.5 外伝 ピクル』(『新装版 範馬刃牙』に収録) |
④『刃牙道』 |
⑤『バキ道』 |
⑥『刃牙らへん』 |
「刃牙」シリーズ本編+スピンオフの全作品を統合したおすすめの読む順番
①『グラップラー刃牙』 |
②『グラップラー刃牙 外伝』 |
③『新装版 バキ』、『バキ特別編 SAGA[性]』(『新装版 バキ』に収録) |
④『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』、『バキ外伝 創面』、『漫画 ゆうえんち -バキ外伝-』 |
⑤『新装版 範馬刃牙』、『範馬刃牙 10.5 外伝 ピクル』(『新装版 範馬刃牙』に収録) |
⑥『バキ外伝 拳刃』、『バキ外伝 花のチハル』、『バキどもえ』 |
⑦『刃牙道』 |
⑧『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』、『バキ外伝 ガイアとシコルスキー 〜ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし〜』 |
⑨『バキ道』 |
⑩『刃牙らへん』 |
終わりに
今回は「刃牙」シリーズの読む順番と、各作品の魅力をご紹介しました。“強さ”を追い求める物語は、本編・スピンオフを通して、連載開始から現在に至るまで無限の広がりを見せ続けています。もっとシンプルに言えば……30年以上、100巻以上にもわたって「殴る蹴るの闘い」を描き続けている唯一無二のシリーズなのです。そんなの、絶対に面白いに決まっているでしょうッッ!!
現在DMMブックスではスーパーセール実施中! なんと最大90%還元+さらにおトクなクーポンもあり!? このチャンスを見逃さないでください!

