【2025年版】おすすめジャンプ漫画特集！名作から最新作まで

　本記事では、長年週刊少年ジャンプを愛読しているDMMブックスの書店員が、おすすめのジャンプ系漫画を50作品厳選！　最新の話題作から不朽の名作まで、バトル・ファンタジー・ギャグ・恋愛・スポーツなど、幅広いジャンルの作品をご紹介します。
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• 2025年6月19日更新
• おすすめ, 少年・青年
• 人気, 名作, 新作

書店員のリアル推し！週刊少年ジャンプのおすすめ漫画

　書店員が本気で推したい作品を、独断と偏愛たっぷりに厳選しました。王道からちょっと通好みなものまで、名場面とともにご紹介します！

ONE PIECE

【書店員イチオシポイント】
　モンキー・D・ルフィと麦わらの一味の愉快爽快な冒険を描く、言わずと知れた超大ヒット冒険ファンタジー。100巻以上にわたって紡がれてきた物語は現在最終章に突入し、これまで張り巡らされてきた数々の伏線が回収され、物語の核心へと迫ってきています。本作の完結を目の当たりにすることは、まさに歴史的な瞬間に立ち会うと言えるほどの出来事であり、まだ読んでいないという方も、今なら十分に間に合います！　壮大なスケールで描かれる冒険と、仲間たちの絆に心揺さぶられること間違いなし！　

【グッときた名場面】
　海軍の手によって母や友人、故郷を失い、何年もの間逃亡を続けていたロビンにとって、麦わらの一味は心から気の許せる居場所でした。しかし、自分がいることで仲間たちまで政府から狙われることを危惧したロビンは自ら捕まることを選択します。そして迎えたこちらのシーン。世界政府の旗を撃ち抜き、宣戦布告をしたルフィは、ロビンに向かって「生きたいと言え」と叫びます。存在を否定され続け、生きることを望んではいけないと思い込んでいたロビンが泣きじゃくりながら「生きたい！」と叫び返す。ロビンが自らを受け入れてくれたルフィたちを信じ、麦わらの一味の本当の仲間となる印象的な名シーンです！

あかね噺

【書店員イチオシポイント】
　落語家だった父が破門されたことをきっかけに、主人公・朱音が自身も落語の世界に飛び込む本格落語漫画。ジャンプで「落語」？　と思われるかもしれませんが、落語が好きで父の無念を晴らしたいという明確な動機、頼れる兄弟子、同年代のライバルとの対決、新たな演目の習得といった、少年漫画の王道的な要素を見事に落語という題材に融合させた傑作です。さらに、作中で語られる実在する落語の演目が、物語の状況や登場人物の心情と絶妙にマッチする演出も素晴らしいです。

【グッときた名場面】
　阿良川四天王のひとりであり、主人公・あかねの師匠である阿良川志ぐまは、時に厳格に指導し、時に優しい言葉をかける弟子思いな人物として描かれてきました。師匠、そして「真打」という立場から実力者であることは間違いないわけですが、作中で演目を披露する描写はこれまでありませんでした。そして、その時は志ぐまの独演会でついに訪れます。開口一番を務めたあかねが会場を大いに沸かせた後のシーンがこちらです。見開きいっぱいに描かれた姿から伝わる圧倒的な存在感に、期待と興奮が止まりません……！　この後、志ぐまがどんな高座を見せるのか、ぜひ14巻までチェックしてみてください。

アイシールド21（全37巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　驚異の脚力を見込まれ、半ば強引にアメフト部に入部することになった主人公が、正体不明の伝説の選手「アイシールド21」として仲間との努力やライバルとの闘いの中で成長していくアメフト漫画の金字塔です。重量感が伝わるパワープレイやフィールドを駆け巡る疾走感・躍動感が圧倒的な画力で描かれており、手に汗握ります！　また、アメフトのルールもかみ砕いて説明されているので知らない方でも楽しめます。

【グッときた名場面】
　関東大会初戦、前半で0-32と大きく点差を離されて迎えた後半戦。ベンチから交代で出場したのが、雪光というキャラクターです。運動が苦手で勉強ばかりしてきた雪光が、アメフト部に入部したのは高校2年生からで、これまで一度もスタメンに選ばれたことはありませんでした。そんな彼がはじめてフィールドに立ったものの、熱気に気圧され全く活躍できず、マークすら外されてしまいます。しかし、それがチャンスとなりノーマークの彼にパスが投げられたのですが、相手チームの天才たちは一瞬で気付き、次の瞬間には真後ろにまで迫ってきていたのでした。ここで雪光の回想が入り、自分はスポーツに向いていないからと諦めてきた過去が描かれます。そして彼は、「何もしなかったから何もできなかった」という、身にしみて感じる真理に気がつきます。もうここで胸が締めつけられ、その後執念と意地で得点をものにしたシーンでは、号泣してしまいました……。

火ノ丸相撲（全28巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　日本の伝統的な武道である相撲を題材とした熱血スポ根漫画です。名前は知られていても、その実態はあまり知られていない相撲の世界を丁寧に描きながら、小さき主人公・潮火ノ丸が、横綱という大きな目標に向かって熱い戦いを繰り広げる姿に心を奪われます。作中では「決まり手」と呼ばれる実在する技に、少年漫画らしい新たな必殺技の名前が付けられているのも、伝統と少年漫画が見事に融合していることを裏付ける要素です。

【グッときた名場面】
　インターハイ最終日の団体戦決勝の大将戦、まさに結びの一番で、主人公・潮火ノ丸と最大のライバルであり横綱の息子・久世草介の両雄相まみえる緊張感あふれる場面です！　身長152㎝・体重84㎏の火ノ丸に対し、身長195㎝・体重145㎏の久世。名門の血筋でもなく、体格にも恵まれなかった主人公が、その全てが正反対のサラブレッドと対峙し、これから起こるであろう激闘の予感がヒシヒシと伝わってきます！

【最近話題】週刊少年ジャンプのおすすめ漫画

　この章では、アニメ化や漫画賞受賞などで最近話題のジャンプ漫画をご紹介します！

【連載中】週刊少年ジャンプのおすすめ漫画

　この章では、現在連載中の作品からおすすめをご紹介します！

魔男のイチ

【書店員イチオシポイント】
　作画は『アクタージュ』の宇佐崎しろ、原作は『魔入りました入間くん』の西修という豪華コンビで繰り広げられる王道ファンタジー作品！　魔法が生物として存在し、女性しか魔法を習得できないと言われている世界で、王の魔法（キング・ウロロ）を手にした主人公が唯一の“魔男”となり活躍していくハイファンタジーです。山暮らしの狩人であった主人公が生きるために培った狩猟の知識を駆使して魔法を狩る、狩猟とファンタジーが融合したこれまでにない斬新な設定に引き込まれます！　魔法や服飾、世界観を構成するデザインも秀逸です。

逃げ上手の若君

【書店員イチオシポイント】
　鎌倉時代末期、謀反によって故郷を滅ぼされた幼き主人公・北条時行が、逃亡生活の中で成長していく姿を描いた歴史スペクタクル作品です。史実では要所要所で現れては反乱を起こした神出鬼没な北条時行を、「逃げることが上手」と解釈するように、史実とフィクションが絶妙にミックスされた本作。物語の合間に挟まれるギャグや、クセが強く個性的な仲間や敵武将の存在が、歴史漫画でありがちな堅さを和らげ非常に読みやすいです。

アオのハコ

【書店員イチオシポイント】
　中高一貫のスポーツ強豪校を舞台に繰り広げられる青春ラブストリー。男子バドミントン部の猪股大喜（いのまた・たいき）と、女子バスケットボール部の先輩・鹿野千夏（かの・ちなつ）を中心としたピュアな恋愛漫画でありながら、それぞれがインターハイを目指して努力を重ねる成長の物語でもあります。恋愛と部活、どちらの要素も等身大の青春として描かれ、目標に向かって走り続ける姿に自分も頑張ろうとエールをもらえる作品です。

鵺の陰陽師

【書店員イチオシポイント】
　「幻妖」と呼ばれる存在が見える少年・夜島学郎が、人の姿をした美しい幻妖・鵺と出会い、幻妖と戦う力を得ることからはじまる現代陰陽師譚。キャラクターの行動原理が丁寧に描かれているため共感しやすく、お人好しですが勇気と強い芯を持っている主人公を応援したくなります。ラブコメ漫画のようにヒロインが次々と登場する一方で、学園モノと陰陽師設定を活かしたバトル漫画としての完成度も高いです。

HUNTER×HUNTER

【書店員イチオシポイント】
　父親を探すためハンターを目指す少年・ゴンが、仲間との出会いやさまざまな試練を通して成長していく奇想天外、壮大苛烈な大人気冒険ファンタジー！　謎や伏線が張り巡らされたストーリー、「念」という特殊能力を用いたバトル、高度でロジカルな心理戦が、高レベルかつ自然に展開され、気がついたら最新刊まで読み終えてしまうほど熱中してしまいます。アルカ編ではキルアが主役、王位継承編ではクラピカが主役と、主人公はゴンではありますが、編ごとに主役が変わり、キャラクターの魅力が最大限活かされる構成も魅力です。

【完結済み】歴代の名作！週刊少年ジャンプのおすすめ漫画

　この章では、既に完結済みの名作の中からおすすめを厳選してご紹介します！

僕のヒーローアカデミア（全42巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　舞台は、「個性」と呼ばれる超能力を誰もが持っている世界。生まれつき無個性の主人公・緑谷出久（デク）が、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトから超能力を譲渡され、最高のヒーローを目指すバトル漫画です。友情・努力・勝利という王道の展開がとにかく熱い！　アメコミテイストなデザインや擬音、影の入れ方などの表現が特徴的で、十人十色の「個性」を持つキャラクターたちが織りなすドラマに心を掴まれます。また、TVアニメ版最終章となる第8期が、2025年に放送予定です！

呪術廻戦（全30巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　高い身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁（いたどり・ゆうじ）が、呪いの王・両面宿儺の指を飲み込んでしまい、「呪い」である宿儺と肉体を共有することになってしまう新世代ダークファンタジー。対象と場所を入れ替えるシンプルなものから、パチンコ演出を取り入れたトリッキーなものまで、能力バトルが緻密な設定に基づきロジカルに展開されるため、一味違う読み応えがあります。作中最強の呪術師・五条悟と、最強の呪い・両面宿儺は、それぞれが単独で物語のパワーバランスを崩すほどの圧倒的な実力を誇り、五条が登場する際の安心感と宿儺が登場する際の絶望感、その振れ幅がとてつもないです。

鬼滅の刃（全23巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　鬼に家族を殺され、唯一生き残った妹・禰󠄀豆子も鬼にされてしまった少年・竈門炭治郎が、妹を人間に戻すため、鬼殺隊の一員として鬼との過酷な戦いに身を投じる血風剣戟冒険譚。炭治郎の妹への深い愛情はもちろん、敵である鬼にさえも慈悲を見せる優しさが最大の魅力です。単なる復讐劇に留まらず、鬼たちの悲しい過去や葛藤も描いた、徹底したヒューマンドラマに胸を打たれます。

約束のネバーランド（全20巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　孤児院で幸せに暮らす子どもたち、エマ、ノーマン、レイは、ある日、自分たちが食用として育てられているという衝撃的な事実を知ってしまいます。過酷な運命から脱出するため、知恵と勇気を振り絞り戦う姿を描いたダークファンタジー漫画です。常に死と隣り合わせのギリギリの状況下で繰り広げられる心理的な駆け引きにハラハラします。ショッキングな展開と設定に驚愕する間もなく、次々と明かされる世界の真実にどんどん引き込まれてしまいます。

BLEACH（全74巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　主人公・黒崎一護は、幽霊が見える高校生。家族が魂を喰らう悪霊・虚（ホロウ）に襲われたことをきっかけに、死神と名乗る少女・朽木ルキアから力を得て、「死神代行」としてさまざまな敵と戦う剣戟バトルアクション。巻頭の詩的な文章や、印象的なキャラクターのセリフ回しが独特の雰囲気を醸し出し、余白を活かしたスタイリッシュな画面構成も印象的です。キャラクターだけでなく、「斬魄刀」と呼ばれる刀剣のデザインも個性的で目を引くものばかりです。

家庭教師ヒットマンREBORN！（全42巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　運動も勉強もダメな中学生・ツナの前に、見た目は赤ん坊の家庭教師・リボーンが現れます。リボーンはツナをイタリアンマフィア・ボンゴレファミリーの10代目ボス候補として教育するため、さまざまな手段で彼を鍛えはじめ……？　序盤の日常コメディから一転、8巻以降は熱いバトル漫画へと展開していき、密度の高い線で描かれるアクションシーンは迫力満点！　ダメダメだったツナが、精神面、戦闘面ともに大きく成長し、仲間に支えられるだけでなく、ボスとしての風格が増していく姿に惚れてしまいます。

DEATH NOTE（全12巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　名前を書かれた人間は死ぬ「デスノート」を拾った天才高校生・夜神月（やがみ・ライト）と、世界的名探偵・Lによる、高度で緻密な心理戦、駆け引きがたまらないサイコサスペンス作。名前を書かれた人間は死ぬ、というシンプルな設定を最大限に活かした、先の読めないスリリングなストーリー展開は、頭脳バトル漫画の最高峰と言えます。互いの正体を隠しながら、知恵と策略を駆使して相手を追い詰めていく様子に目が離せなくなること間違いなし！

NARUTO―ナルト―（全72巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　落ちこぼれ忍者の主人公・ナルトが、里一番の忍者“火影”を目指して成長していくバトル漫画。キャラクターや世界観のデザイン、多種多様な忍術を使ったド派手なバトルなど、一つ一つの要素にオリジナリティがあってハイセンス！　そして何より、友情・努力・勝利といったジャンプ王道の展開が熱いです！　仲間との絆や、ライバルとの対立、師匠・先生から受け継ぐ想い、さまざまなドラマに胸を打たれます。
　ナルトの息子・ボルトが主人公の『BORUTO-ボルト-』シリーズもあわせて注目です！

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幽★遊★白書（全19巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　子どもを助けて死んでしまった不良少年の主人公・浦飯幽助。しかし、幽助の死は霊界にとって予想外の出来事でした。さまざまな試練を経て生き返った幽助は霊界探偵として妖怪を退治する日々がはじまります。物語序盤は人情味あふれるオカルトファンタジーとして展開しますが、人気キャラクターである蔵馬と飛影の登場以降、本格的なバトル漫画となっていきます。作者・冨樫義博によるもう一つの代表作『HUNTER×HUNTER』と同様に、単純な力比べに留まらない、知略や特殊能力を駆使した一筋縄ではいかないバトル描写が素晴らしいです。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―（全28巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　神速の殺人剣「飛天御剣流」を使用し、「人斬り抜刀斎」と恐れられた幕末の剣客・緋村剣心。明治維新後は不殺の誓いを立てた剣心でしたが、次々と現れる刺客から大切な人を守るために「逆刃刀」を手に、もう一度戦うことを決意します。普段は物腰が柔らかく天然で穏やかな剣心ですが、戦いとなると一変、鬼気迫る表情を見せ、圧倒的な強さで敵をなぎ倒す……そのギャップがたまりません！

封神演義（全23巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　中国・殷の時代末期、悪の仙女・妲己の妖術によって堕落した王朝を倒すべく、仙人界の道士・太公望が「封神計画」を遂行することからはじまるファンタジー作品。中国の有名古典奇書「封神演義」を作者独自の解釈とセンスで大胆にリメイクし、斬新な世界観と個性的なキャラクターデザインが光ります。さらに、人造人間やウイルスといったSF的な要素も取り入れられており、古代と近未来が融合した他に類を見ない独特な雰囲気も本作ならではの魅力です。

遊☆戯☆王 （全22巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　内気な高校生・武藤遊戯が、古代エジプトの秘宝・千年パズルを解き、もう一つの人格を宿すことになるオカルトファンタジー作品です。カードゲームでおなじみの本作ですが、遊戯が本格的にデュエルをはじめるのは5巻以降。それまでは数話完結形式で、遊戯が欲に溺れた人間とさまざまなゲームで戦う姿が描かれます。ゲームバトルを通して、キャラクターたちの人間的な弱さや葛藤が浮き彫りになり、それを乗り越えて成長していく姿が本作の大きな魅力です。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険（全22巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　デルムリン島で勇者になることを夢見る少年・ダイ。魔王・ハドラーの復活により、平和な島に危機が訪れた時、秘められた力に目覚め……！？　国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの世界観をベースに、魅力的なオリジナルキャラクターや技で盛り上げる王道冒険譚。主人公のダイと心を通わせた強敵が仲間となり、ともに強大なラスボスに立ち向かう熱い展開や、キャラクターたちの成長が本作の大きな見どころ。特に、臆病で頼りなく一番人間臭い魔法使い・ポップの目覚ましい成長なしにはこの物語は語れません。

DRAGON BALL（全42巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　不思議な力を持つ少年・孫悟空は、七つ集めるとどんな願いでも叶うというドラゴンボールを探す少女・ブルマと出会い、旅に出ることに。その道中でさまざまな仲間と出会い、強敵と戦い強くなっていく冒険譚です。画力、演出力、企画力、ストーリー、独創性、キャラクター、どれをとっても満点の、まさにキングオブ・ジャンプ！　バトル漫画のお手本のような、シンプルで分かりやすいストーリー展開と、次々と現れる魅力的な強敵たちとの手に汗握る戦いに、どんどん引き込まれていきます。

聖闘士星矢（全28巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　聖闘士（セイント）となるべく過酷な修行を積んだ少年・星矢が、同じ境遇の仲間たちとともに、女神アテナを守るために戦うバトル作品です。聖闘士の中でも最下級の集団「青銅聖闘士」である星矢が、圧倒的な実力を持つ「黄金聖闘士」や、不死の軍団「冥闘士」、さらには神々を相手に、何度倒れても立ち上がる不屈の闘志と、限界を超えて燃え上がる小宇宙（コスモ）で立ち向かっていく姿に魂を揺さぶられます。

北斗の拳 究極版（全18巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　文明社会が失われ、暴力が全てを支配するハードボイルドな世界観に強烈なインパクトを受ける本作。体の内側から爆発するような形で敵が砕け散る「北斗神拳」の破壊力は圧巻！　「おまえはもう死んでいる」などの決め台詞や、キャラクターたちの筋肉の立体感、肉体の存在感が印象的です。また、主人公ケンシロウをはじめ、敵役に至るまで、それぞれが背負う過去や信念がしっかりと描かれており、その生き様、死に様が強く心に刻まれます。

バクマン。（全20巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　絵を描く才能に秀でた真城最高（ましろ・もりたか）と文才に長けた高木秋人（たかぎ・あきと）がコンビを組みジャンプで連載＆アニメ化を目指して切磋琢磨する漫画家漫画です。週刊連載の裏側で繰り広げられる作家たちの奮闘や、連載順位を巡っての同業者とのバトル、生みの苦しみと成功の達成感がリアルに描かれています。連載時期が2008年〜2012年というアナログ作画主流だった時代のため、デジタル制作やWEB連載が普及した現在とは異なるシーンもありますが、そこも当時のリアルとして面白味があります。

ヒカルの碁（全23巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　ごく普通の小学生・進藤ヒカルは、祖父の蔵で見つけた古い碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為の霊に取り憑かれ、囲碁の奥深い魅力に引き込まれていきます。序盤は佐為がヒカルに指示する形で碁を打つ展開が中心ですが、初心者だったヒカルが少しずつ囲碁に興味を持ちはじめ、その隠された才能の片鱗を見せる瞬間にゾクっとします。盤上の勝負そのものだけでなく、対局者の心理描写が丁寧に描かれており、キャラクターのリアクションを通して、盤上で繰り広げられる熱戦の様子が手に取るように伝わるため、囲碁のルールを知らなくても十分に楽しめますよ。

ハイキュー!!（全45巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　小柄ながら並外れた跳躍力を持つ日向翔陽（ひなた・しょうよう）は、中学最初で最後の試合で天才セッター・影山飛雄（かげやま・とびお）に惨敗してしまいます。打倒影山を誓い烏野高校に入学した日向でしたが、そこには因縁の影山がいて……！？
　試合における躍動感あふれる熱い展開はもちろん、キャラクター同士の絆や成長も深く描かれる本作。烏野高校バレーボール部員たちだけでなく、強豪ライバル校のチームに所属する個性豊かな選手たちにもスポットライトが当たります。誰もが主役であるかのように、それぞれのキャラクターの背景や心情が丁寧に描かれているため、必ず自分の心に響くキャラクターが見つかりますよ。

黒子のバスケ（全30巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　存在感の薄い少年・黒子テツヤと、アメリカ帰りの天才プレイヤー・火神大我が誠凛高校バスケ部で出会い、「キセキの世代」と呼ばれる最強の敵たちと戦うバスケ漫画です。主人公・黒子は、自らのカゲの薄さを武器にした、相手から見えないパス回しで味方をサポートする独特なプレースタイルを取ります。そんな黒子の真価を発揮するには、強烈な「光」となる相棒、パワーフォワードの火神の存在が不可欠。このユニークな設定が本作の見どころの一つです。また、立ちはだかるライバル校にも、黒子と同様に特殊な能力を持つ選手たちが多数登場し、まるで異能バトル漫画のような常識を超えた試合が展開されます！

テニスの王子様（全42巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　 テニスの名門校・青春学園中等部（青学）に入学した天才テニス少年・越前リョーマを中心に、全国大会を目指す青学テニス部員たちの成長を描いたテニス漫画です。魅力的なイケメンキャラクターが多数登場し、女性ファンからの支持も厚い一方で、少年漫画らしい人間離れした必殺技や超人的な身体能力を用いた熱いバトルが繰り広げられます。また、現在は続編の『新テニスの王子様』が「ジャンプSQ.」にて連載中です。

『新テニスの王子様』はこちら！

キャプテン翼（全21巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　サッカーに夢中な少年・大空翼が、類まれなる才能とひたむきな努力で、数々の強豪チームやライバルたちと激闘を繰り広げながら成長していくサッカー漫画の金字塔です。序盤の時点でオフサイドのルールが詳細に描かれていたり、翼の海外挑戦への意識が早い段階から示唆されていたり、今読んでも楽しめる本格的なサッカー漫画です。オーバーヘッドキックをはじめとする必殺シュートの数々や、それを阻むゴールキーパーのスーパーセーブなど、どう転ぶか全く読めない白熱の攻防戦に手に汗握ります。

銀魂（全77巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　宇宙から来た「天人（あまんと）」によって支配されたパラレルワールドの江戸を舞台に、万事屋（なんでも屋）を営む主人公・坂田銀時とその仲間たちの日常を描くSF時代劇コメディ。基本はパロディ、時事ネタ、下ネタなど何でもありのハイテンションなギャグ漫画ですが、人情味あふれる感動的なドラマや、迫力満点のアクション劇が描かれるシリアスパートもあり、普段ふざけているキャラクターたちが信じられないほどかっこよく見えます。そのギャグとシリアスの落差に、心を掴まれてしまうはず！　また、巻末で暴れまくる作者コメントもお見逃しなく。

ピューと吹く！ジャガー（全20巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　強烈な個性を放つ、クセが強くカオスなキャラクターたちが多数登場し、文脈があるようでない、予想外の連続から繰り出されるシュールな笑いが満載のギャグ漫画です。クスッと笑えるものから、理解不能ながらも大爆笑してしまうものまで、どこで笑いのツボが刺激されるかは人によって異なると思いますが、だからこそ毎回笑いのロシアンルーレットを突きつけられるかのような中毒性があり、一度ハマると抜け出せなくなります。

ボボボーボ・ボーボボ（全21巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　破壊力満点のパワーギャグと、常識を覆す不条理な世界観で、笑いと困惑の渦に巻き込む、伝説的なギャグ漫画。意味不明で突拍子もないことの連続に気を取られがちですが、主人公・ボーボボには、故郷を滅ぼした毛狩り隊を倒し、世の中を平和にするというしっかりとした目的があります。その道中で現れる強敵と戦う迫力のバトルシーンも大きな魅力の一つです。予測不能な展開と、ハチャメチャなキャラクターたちのハジけっぷりを堪能してください！

世紀末リーダー伝たけし！（全13巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　『トリコ』の島袋光年が描く、小学一年生の主人公・たけしが、クラスのリーダー的存在として問題を解決したりしなかったりするギャグ漫画です。物語は、1話完結のギャグ回と長編のバトル回で構成され、ギャグ回では、シュールなものから豪快でバカバカしいものまでさまざまな手札で笑わせてくれます。一方でシリアス気味な長編のバトル回には別の面白さがあり、中でもたけしの熱くて優しいリーダー魂からなるハートフルな話には思わず感動してしまいます。

新ジャングルの王者ターちゃん（全20巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　チンパンジーに育てられた主人公・ターちゃんが、妻ヂェーンや仲間たちとジャングルの平和を守るために日々戦い続けるギャグ漫画です。下ネタギャグ漫画としての印象が強いかもしれませんが、『新ジャングルの王者ターちゃん』では、熱いバトルが繰り広げられます。筋肉の立体感や、迫力満点のアクションシーンは圧巻の一言。普段はアホなターちゃんが、仲間のため、正義のために必死に戦う姿に思わず感動してしまいます。

こちら葛飾区亀有公園前派出所（全201巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　誰もが一度は耳にしたことがある、国民的人気作品！　破天荒な巡査長・両津勘吉が繰り広げる人情系ギャグ漫画です。長い年月を通して、その時々の社会の姿や大衆文化を取り入れて漫画にした日本風俗史といっても過言ではないでしょう。全201巻という膨大なボリュームですが、数話単位で完結していくため読みやすく、どの巻からでも私たちが知っている両さんが迎えてくれる安心感があります。また、「掲載年別セレクション」も配信されているので、どこから読もうか悩んでいる方はぜひこちらをチェックしてみてください！

ニセコイ（全25巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　主人公・一条楽（いちじょう・らく）は、ある日、転校生の金髪美少女・桐崎千棘（きりさき・ちとげ）と最悪の出会いをする。さらには親の都合で、好きでもない千棘と強制的に恋人のフリをすることになってしまい……！？　家庭の事情で付き合うことになってしまう偽装カップルという軸に加え、過去に将来を約束をした相手がいるという幼馴染み要素、さらにはその可能性を持つ魅力的なヒロインが次々と現れるハーレム要素など、さまざまな角度から何重にも楽しめるドタバタラブコメディです。

To LOVEる―とらぶる―（全18巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　恋愛に奥手な高校生・結城リトが、美少女宇宙人・ララの婚約者候補となったことをきっかけにはじまるラブコメディ！　少年誌ギリギリのラインを攻めた、お色気シーンが本作の大きな魅力。その分量は多すぎず少なすぎず絶妙なバランスのため、ストーリーを損なうことなく純粋なラブコメ漫画として心地よく読み進められます。また、個性が見事に描き分けられた多彩なヒロインたちにも注目です。ハプニング満載の展開と、ヒロインたちの織りなす賑やかな非日常的日常にドキドキが止まりません！

いちご100％（全19巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　主人公・真中が、イチゴ柄のパンツをはいた謎の美少女に心を奪われたことをきっかけに、タイプの異なるヒロインたちとの恋愛模様が展開される青春恋愛漫画です！　女性キャラクターへのこだわりが素晴らしく、ふわっとなびく柔らかな髪の質感、女性らしい体の丸みが華麗な描線で表現されています。誰を選ぶのか最後まで目が離せない、甘酸っぱいラブコメにページをめくる手が止まらなくなること間違いなし！

I’s＜アイズ＞ （全9巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　思春期真っただ中の主人公・瀬戸一貴（せと・いちたか）は、同じクラスの美少女で芸能活動もしている葦月伊織（よしづき・いおり）に恋をしており、距離を縮めようと奮闘します。しかし、そこに幼馴染みの秋葉いつきが現れ、いつしか気持ちが揺れ動いてしまい……？
　ヒロインの心理描写は描かれず、一貴の視点のみで進行していく本作。一貴は彼女たちの言動や表情を通して、その真意を推測することになるため、読者も同じ目線で恋の多幸感や不安感、誤解によるハラハラをリアルに追体験するような高い没入感があります。

【番外編】週刊少年ジャンプから移籍したおすすめ漫画

　最後に、連載開始は週刊少年ジャンプですが、現在は他誌に移籍したおすすめの作品をご紹介します！

ワールドトリガー

【書店員イチオシポイント】
　異世界からの侵略者・近界民（ネイバー）と、防衛組織・ボーダーとの戦いを描いたSFアクション作品。基本的にチームで行われる組織内でのランク戦、敵との防衛戦、それぞれが異なる面白さがあり、バトル漫画としての読みごたえはもちろん、多くの登場人物からなる人間ドラマも心に響くものばかり。とにかく情報量が多く、丁寧に設定を紹介しながら物語が進んでいくので、何度も読み返して楽しめる濃密な作品です。現在は「ジャンプSQ.」に移籍し連載中です。

チェンソーマン

【書店員イチオシポイント】
　悪魔のポチタとともにデビルハンターとして暮らしていた孤独な貧乏少年・デンジ。ある日、ヤクザに裏切られ殺されてしまいますが、ポチタと心臓を融合させ「チェンソーマン」として蘇るダークヒーロー作品です。次々と人が死んでいく殺伐とした世界観の中で繰り広げられる爽快なアクション、王道少年漫画とは一線を画したダークな物語、デンジのぶっ飛んだ倫理観と常識離れした行動から目が離せなくなります。現在は「少年ジャンプ＋」に移籍し、衝撃的な展開が続く第2部が連載中です。

D.Gray-man

【書店員イチオシポイント】
　仮想19世紀末を舞台に、機械と魂と悲劇を材料に造り出される兵器「AKUMA」（アクマ）を製造する千年伯爵率いる「ノアの一族」と、神の十字架を左手に持つエクソシストの主人公・アレンが所属する「黒の教団」との戦いを描いたダークファンタジー。緻密に作り込まれたダークな世界や個性豊かなキャラクターたちが、繊細で美しい線で描かれています。アレンや仲間たちそれぞれに重く暗い過去がありながらも、絶望に抗い、希望を捨てずに立ち向かう姿に、切なくも温かい印象を受けます。現在は「ジャンプSQ.RISE」に移籍して連載中です。

ジョジョの奇妙な冒険 第1部 ファントムブラッド（全3巻完結）

【書店員イチオシポイント】
　1987年の連載開始以来、読者を魅了し続けている人気サスペンスアドベンチャー作品。第1部、第2部では「波紋」、第3部以降では「スタンド」と呼ばれる超常的な能力を用いたバトルが展開されます。部ごとに主人公が変わり、何世代にもわたって奇妙な宿命と闘う、もはや大河ドラマとも言える壮大さ。独特な擬音や斬新なコマ割りなど、他に類を見ない奇抜な表現も、長きにわたり愛される理由の一つです。現在は「ウルトラジャンプ」に移籍し、第9部『The JOJOLands（ザ・ジョジョランズ）』が連載中です。

終わりに

　今回はジャンプ漫画のおすすめ作品を幅広くご紹介しました。気になる作品は見つかりましたか？
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