ヤクザと中学生がカラオケを通じて不思議な友情を育む青春コメディ漫画『カラオケ行こ!』。2025年7月のアニメ放送を前に、注目度がますます高まっています。そこで今回は『カラオケ行こ!』大ファンのDMMブックス書店員が、あらすじや登場人物、見どころ、名シーンをネタバレありで徹底解説します!
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目次
漫画『カラオケ行こ!』作品情報
『カラオケ行こ!』は、作者・和山やまがオリジナル同人誌即売会「COMITIA129」にて頒布した同人誌を、KADOKAWAが単行本として刊行した作品です。
「マンガ大賞2021」第3位、「このマンガがすごい!2021」オンナ編第5位にランクインするなど、高い評価を受ける人気作として知られています。2024年には、実写映画化もされ大きな話題となりました。また、本作のその後を描いた続編『ファミレス行こ。』が、KADOKAWA「月刊コミックビーム」にて現在連載中です。

合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら歌唱指導を行うが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて……?話題の作品が描き下ろしを加えて待望のコミックス化!![ 登場キャラクター紹介 ]〇岡 聡実:森丘中学校合唱部の部長。とある悩みを抱えているのだが、なぜか狂児に歌を教えることに。真面目だが毒舌な中学3年生。【得意な歌】教えません。〇成田狂児:四代目祭林組若頭補佐。組長が主催するカラオケ大会の罰ゲームを回避するために歌がうまくなりたい39歳。【得意な歌】紅〇組長:狂児の組の組長。絶対音感がある。1番好きなことはカラオケで、2番目に好きなことは刺青。【得意な歌】タイガー&ドラゴン
漫画『カラオケ行こ!』あらすじ
森丘中学校合唱部部長の少年・岡聡実(おか・さとみ)は、コンクールの間、ずっと誰かの視線を感じていました。コンクールを終え、帰宅しようとしていた聡実の前にその視線の正体である男が現れ、こう言ったのです。

男の名前は、成田狂児(なりた・きょうじ)。彼は自らがヤクザであることを明かし、組で行われるカラオケ大会で最下位になった際の罰ゲームを回避するため、歌のうまい聡実にコーチになってほしいと頼んできます。当然、無理だと断る聡実でしたが、知り合ってしまったが最後、毎週合唱部が休みの日にカラオケの練習に付き合うことに。嫌々ながら歌唱指導をしていくうちに、奇妙な友情が芽生え……?
漫画『カラオケ行こ!』のメインキャラクター
まずは『カラオケ行こ!』の登場人物をご紹介します!
岡聡実(おか・さとみ)【CV:堀江瞬】

森丘中学校の3年生で、合唱部の部長。ソロパートを任されるほどの歌唱力の持ち主ですが、変声期を前に高音が出にくくなっていることに悩んでいます。七三分けにメガネの真面目で大人しそうな見た目に反して、狂児への毒舌が炸裂することも。
成田狂児(なりた・きょうじ)【CV:小野大輔】

四代目祭林組の若頭補佐を務める39歳。にやけ顔にひょうひょうとした態度で、つかみどころのない性格です。組主催のカラオケ大会で最下位になると、刺青を彫られる罰ゲームが待っており、それを恐れて歌のコーチを探していました。勝負曲は「紅」。聡実を可愛がる面倒見のいい一面がある一方で、ヤクザらしく非情に徹する冷酷な一面も持ち合わせています。
【ネタバレ注意】漫画『カラオケ行こ!』の魅力・見どころ
ここでは、書店員が考える『カラオケ行こ!』の魅力や見どころを3つご紹介します!
なぜ“カラオケ”だったのか?

合唱部の少年と歌がうまくなりたいヤクザ。本来交わるはずのない二人が歌をきっかけに交錯していく物語の舞台が“カラオケ”だという点も、見逃せないポイントです。
カラオケは老若男女誰もが利用できる身近な場所ですが、それぞれの集団は個室で仕切られており、それはまるでコミュニティ同士の分断が可視化された社会の縮図のようにも見えます。自分が属する集団(日常)のすぐ隣の部屋には、普段は遠い存在であるはずのヤクザ(非日常)がいるかもしれない。このカラオケという特異な場だからこそ、二人の奇妙な出会いにも、どこか腑に落ちる説得力があるのではないでしょうか。
リズミカルな会話のテンポ感とシュールな笑い

本作は会話のテンポが抜群で、めちゃくちゃ笑えるコメディ漫画なのですが、聡実はおかしな出来事や言動に対して、思いっきりツッコミを入れるわけではありません。真顔でドライに受けながしたり、驚く表情を見せながらも心の中でさらりとツッコミを入れる、この“静けさ”が色気のある絵柄と相まってシュールな笑いを生み出しています。加えて、大阪弁で繰り広げられる掛け合いも語感がよく軽快に読み進められます。
「ヤクザの頼みを引き受ける」というと物騒ですが、蓋を開けてみればただのカラオケの練習。現実味のない設定であるのにどこか緊張感のない日常が描かれることでギャグ漫画になりすぎず、リアリティを担保したまま笑えます!
聡実と狂児のブロマンス的な関係性

捉えどころのない狂児と真面目な聡実、大人と子ども、一般人とヤクザ。立場も性格も対照的な二人の、友情や恋愛感情とも少し異なるブロマンス的な関係性が本作の大きな魅力です。自ら聡実を歌の講師に選びながらも、ヤクザの世界に深入りさせないよう配慮している狂児。一方、付き合わされるのは面倒ながらも、どこか憎みきれない存在として狂児を受け入れていく聡実。そんな二人の微妙な距離感が少しずつ変化していく過程が丁寧に描かれています。紆余曲折を経て育まれた関係が、心を打つラストへとつながり心地よい読後感を味わえます。
【ネタバレ注意】漫画『カラオケ行こ!』の名シーン
ここでは、ネタバレありで書店員イチオシの場面をご紹介します!
合唱祭の当日、狂児の車が交通事故に遭った現場に居合わせた聡実。狂児に電話をかけるも連絡がとれず、事前に教えて貰っていたカラオケ大会の店を訪れます。しかし、そこに狂児の姿はなく、安否を問う聡実に組長は「あいつは地獄に行った」と返事をします。狂児が死んだというのに普段通りのヤクザに腹が立ち、捨て台詞を吐いてその場を去ろうとするも組長に一曲歌っていけと命令されます。そして、聡実が選んだ曲は狂児の十八番「紅」でした。

これまで狂児は、聡実が自分の世界に染まらないように線引きを行っていました。ですが、交流を通じて本人も知らないうちに染まってしまっていたのです。去ってしまったお前(狂児)とおいていかれた俺(聡実)――「紅」の歌詞と同じ状況の中、感情がぐちゃぐちゃになりながらも、これまで逃げていた変声期と向き合う覚悟を決めた聡実の表情がたまりません!
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ファミレス行こ。

あの、「地獄のカラオケ大会」から4年――。大学1年生の岡聡実くんは、東京で「普通の大人」になるべく学業に勤しんでいた。しかし、ひょんな出来事から始めた、深夜のファミレスのアルバイトをきっかけに奇妙な縁は、再びめぐり始める。バイト先のファミレスに現れるマンガ家・北条先生、マンガオタクでバイトの先輩・森田さん、そして、あの夏の日に出会ったヤクザ・成田狂児など、個性豊かなメンツが聡実くんの日常に関わってきて……。累計55万部突破&24年1月に実写映画公開の『カラオケ行こ!』の続編がついに刊行!●和山やま ビームコミックス好評既刊●[夢中さ、きみに。][カラオケ行こ!]●和山やま[ファミレス行こ。]公式X(Twitter)●@YamaWayama_PR●映画『カラオケ行こ!』公式X(Twitter)●@moviekaraokeiko●コミックビーム 公式X(Twitter)●@COMIC_BEAM
「このマンガがすごい!2025」ではオンナ編第6位にランクイン! 『カラオケ行こ!』から数年後、大学生になった聡実を主人公とした続編です。深夜のファミレスを舞台に、聡実とそこに集う人々が不思議な縁で絡み合い、その人間模様が前作同様のコメディ調で描かれています。もちろん狂児との交流も続いていますが、二人の関係性にも変化が……!?
夢中さ、きみに。
2025年7月より、『カラオケ行こ!』と同時にアニメ化決定! 中高一貫の男子校に通う、不思議な魅力を持つ高校生・林を中心とした4篇と、逆・高校デビューでクラスから気味悪がられている高校生・二階堂と、その前の席になった目高の交流を描いた4篇「うしろの二階堂」が収録されています。両篇を通して、学校で起こる些細な出来事が、個性的なキャラとゆるいギャグで描かれ、友情とは少し異なる言葉にしがたい関係性の尊さに心ふるわされる至極の1冊です。
女の園の星
女子校で国語教師を務める主人公・星と、彼が受け持つ生徒たちや、同僚たちによる学園コメディです。女子校での日常風景がローテンポで淡々と描かれ、大きな事件などは起こらないのに、思わず吹き出してしまうようなシュールな笑いが詰まっています。読めば読むほどクセになっていく、いい意味で最高にくだらない作品です。
【ネタバレ注意】『カラオケ行こ!』DMMブックス読者の感想紹介!
この作者の絶妙な会話のテンポ感たまらない。あっという間に作品の世界に入ってあっという間に読み終わってしまった。夢中。クックッと笑う場面もほろりとする場面もあり大満足。
初めて読んだ時に受けたあの衝撃。記憶を失ってもう一度味わいたいと思う程です。上限文字数1000文字では表せない“最高“がこの本には詰まってます。今現在も続編が連載されていますが、私は今それを楽しみに人生を生きています。和山先生は私の生きる力です!
ずっとローテンションに面白い。なんとも言えない作者さんのワールド。好きです。狂児の名前の由来とか過去話も伏線回収だし、再会したし、卒業文集に書いちゃうんだ?!とか、不穏といえば不穏なのにふふっとしてしまう。
『カラオケ行こ!』2025年7月からアニメの放送スタート!
【スケジュール】
2025年7月24日(木)から放送予定
【主題歌】
「HOWL」Ayumu Imazu
【アニメーション制作】
動画⼯房
終わりに
今回は『カラオケ行こ!』のあらすじや魅力をネタバレ込みでご紹介しました。たった1冊ながら、大いに感情を揺さぶられる本作。実写映画では綾野剛演じる狂児の「紅だー!」が印象的でしたが、今度のアニメでは小野大輔演じる狂児のシャウトが聴けると思うとワクワクが止まりませんね……!
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合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら歌唱指導を行うが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて……?話題の作品が描き下ろしを加えて待望のコミックス化!![ 登場キャラクター紹介 ]〇岡 聡実:森丘中学校合唱部の部長。とある悩みを抱えているのだが、なぜか狂児に歌を教えることに。真面目だが毒舌な中学3年生。【得意な歌】教えません。〇成田狂児:四代目祭林組若頭補佐。組長が主催するカラオケ大会の罰ゲームを回避するために歌がうまくなりたい39歳。【得意な歌】紅〇組長:狂児の組の組長。絶対音感がある。1番好きなことはカラオケで、2番目に好きなことは刺青。【得意な歌】タイガー&ドラゴン
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