実写ドラマ・映画版『岸辺露伴は動かない』シリーズが大ヒットし、さらなる注目を集めている岸辺露伴。新作映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』も公開直後から話題ですよね。露伴といえばインターネット上で長年愛されている名言が数多くありますよね。そこで今回は、ジョジョラーのDMMブックス書店員が結集して岸辺露伴の名言・名シーンを徹底解説!気になる場面はぜひ本編でチェックしてくださいね。
DMMブックスなら『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズが最大28%pt還元で読めるッ!岸辺露伴関連作品が気になっている方はぜひDMMブックスでお得に楽しんでくださいね。
【必見】岸辺露伴の名言・名シーンランキングBEST5
まずは絶対に外せない岸辺露伴の名言・名シーンをランキング形式でご紹介! ジョジョをあまり知らなくても、セリフだけは聞いたことがあるという方も多いでしょう。ジョジョ好きのDMMブックス書店員が露伴先生の魅力を徹底解説していきますよ!
1位:「だが断る」

敵に捕まってしまった露伴。解放する代わりに、味方である東方仗助(ひがしかた・じょうすけ)をおびき寄せるように指示されます。一瞬その取引をのむような素振りを見せた直後に放ったのがこのセリフです。おもしろい漫画を描くために周囲にとてつもない迷惑を掛けてしまうこともある露伴ですが、ここぞというときには筋を通そうとする性格が垣間見えます。
奇妙な形のコマ、普段より影の濃い顔、何が「だが」なのか今ひとつよくわからない独特の言葉回し。「だが断る」に後に続く勝ち気なセリフも格好良く、一度見たら忘れられない名シーン。露伴といえばこれですよね!
2位:「この岸辺露伴が金やちやほやされるためにマンガを描いていると思っていたのかァーーーーーッ!!」

自分の漫画のファンで自宅に見学に来た広瀬康一と間田敏和を、露伴は自身のスタンド能力「ヘブンズ・ドアー」で本に変えてしまいます。他人の記憶を読み取ることができるこの能力で、露伴は漫画を描くために必要な「リアリティ」を取材しようとしているのです。
ここまでしなくても、あなたはすでに社会的に評価された立派な漫画家なのに……という康一に対して、露伴は激昂します。「ぼくは『読んでもらうため』にマンガを描いている!」と語る露伴は、本当に良い漫画を描くためだけに他人の実体験を求め続けているのです。最初は悪役として登場した露伴ですが、「ただの悪役」ではないことを雄弁に語る名ゼリフです。
3位:「もっとも『むずかしい事』は! いいかい! もっとも『むずかしい事』は! 『自分を乗り越える事』さ!

ジャンケンに勝つことでエネルギーを吸い取る敵・ジャンケン小僧に襲われた露伴。負け続け、明らかにツキが落ちてきている露伴でしたが、ジャンケンが始まる前からパーを出してジャンケン小僧に啖呵を切ります。「教えてやろう……他人を負かすってのはそんなむずかしい事じゃあないんだ…………」本当に難しいのは、自分を乗り越える事! そして、ぼくは自分の運をこれから乗り越える! そう語る露伴のまなざしは力強く、現状を打破できると信じる自信と勝利にこだわるストイックさが伝わってくる名シーンです。ジャンケン小僧との戦いの結末は、ぜひ本編で見届けてください!
4位:「味もみておこう」

再び康一と間田が自宅に見学に来た際のエピソードです。最初はファンに優しく接する親切な漫画家のように見えた露伴でしたが、漫画について語り始めると、徐々に彼の異様な性格が明らかになっていきます。面白い漫画を描くためには絶対にリアリティが必要だと語り、たまたま床にいたクモをペンでいたぶり始めます。クモが死ぬときの苦しみ方を見るために刺し殺した挙げ句、最後に「味」も調べるのでした。彼がただ者でないことを示す有名なシーンですよね。さすが露伴! おれたちにできないことを平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥ!
5位:「いいとも! 人に冷たくしといてテストでせいぜいいい点とっていい学校に入りたまえ」

康一と間田を本にしてしまった後、仗助に倒された露伴。仗助とはその後も因縁の関係が続きますが、康一には不思議と好意を抱くようになります。
露伴は近所で発見した謎の場所を一緒に調べてほしいと康一に頼みますが、康一は露伴のスタンド攻撃を先日受けたばかりであまり良い印象もなく、塾があるからと断ります。それに対して露伴がイヤミを返しているのがこのシーン。露伴の身勝手さとひねくれた性格が存分に発揮されたネチネチした言い回しであると同時に、「実は案外寂しがりやなのかな?」とも感じさせる、味わい深いセリフです。
その他の岸辺露伴の名言・名シーン
続いて、ランキングに入りきらなかった岸辺露伴の名言・名シーンをご紹介します。ランキングに選抜した5シーンだけでは伝えきれなかった露伴の魅力をお楽しみください!
「こぎたない野鳥になら住み処として気に入ってもらえるかもなあ」
悪口の多い露伴のセリフの中でも、トップクラスにひどいセリフと言えるでしょう。仗助を怒らせるためには髪型をけなせばいいと知った露伴は、手始めに「君のそのヘアスタイル笑っちまうぞ仗助ェッ! 20~30年前の古臭いセンスなんじゃないのォ~~~~~!! カッコイイと思ってんのかよォ~~~~~」と煽ります。その上、さらに上記のセリフを吐くのでした。このあと仗助にボコボコにされ、作業部屋も破壊されてしまいます(さらにけがのため1カ月あまり連載を休載することに)。
「グフフフ…と…得したなあ………杜王町に引っ越して来てよかったなあ~~……」
仗助の髪型を笑い、ボコボコにされ家具の下敷きになった露伴。しかし仗助が髪型にこだわる理由を聞くと、迷わずペンを握ります。康一たちは露伴がスタンド攻撃をするのではないかと警戒しますが、露伴は「いい話だなあ~~~~実にスゴイ体験させてもらったよ」「これを作品に生かせば………」などと言いながら、漫画のネタにするためにメモを取っているのでした。顔がはれて血まみれになっているのに「得したなあ」と笑う露伴に、康一や億泰も畏敬の念(?)を抱きます。露伴の漫画家としての執念を感じる名(迷)シーンです!
「こいつらはクソッたれ仗助にあほの億泰……それにプッツン由花子だ…………」
露伴が喫茶店で休憩しようとしていると、偶然同じ店に居合わせた仗助たちが声をかけます。自分たちの席に来ないかと誘う仗助に対して、露伴が心の中で思ったセリフがこれです。心の中のひとりごととはいえ、結構ひどいこと言いますよね。
結局、仕事を切り上げて一息つくためにカフェに来たのに「まだ仕事中なんだ!」と言って別の席に座るのでした。康一や間田を攻撃した事件のほとぼりもさめ、この時期の露伴は仗助たちの仲間的なポジションに変わっています。にもかかわらず、お構いなしにこんな悪態をついてしまうのが彼の大きな魅力ですよね。
「いいや最高の気分だね ガキ負かすのはね… カッハッハッハーッ」
上のセリフの後、仗助たちから離れた席を取ろうとした露伴でしたが、そこに例のジャンケン小僧が割り込んできます。席を譲ってほしかったらジャンケンをしろと言うジャンケン小僧に対し、露伴は真剣にジャンケンをして勝利。「生まれてこの方…ジャンケンで勝ててこんな うれしかったことはないよ! どきな! 小僧!」と言って椅子にドカッと座ります。冷たい目を向ける仗助たちに対し、露伴は「ガキ」を負かすのは最高だといって高笑いするのでした。露伴の大人げない言動にいっそ潔さすら感じる名シーンです。
「ぼくに取り憑くなんぞゴキブリがゴキブリポイポイに入って 喜んでいるようなものだッ」
悪霊のような敵が背中に取り付いてしまった露伴。しかし、相手を本に変え命令を書き込むことができる露伴のスタンド能力「ヘブンズ・ドアー」は非常に強く、敵を一瞬で無力化できます。その自信が表れたセリフといえるでしょう。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズにはこういった独特なたとえがよく出てきますが、露伴もまたその一例となっています。商標の都合なのか「ポイポイ」という可愛らしい響きになっているのもおもしろいポイントです。
「知らないよ! 家政婦紹介所へ行け!」
上のセリフに出てきた悪霊のような敵には、なんと露伴のスタンド能力が効きません。敵の攻撃のせいで、露伴は誰にも自分の背中を見せられなくなります。そこで、敵は攻撃の一環として出前や消防車、救急車などを勝手にたくさん呼びつけることに。火事はどこで、と聞く消防隊員に対して露伴が放ったのがこのセリフ。彼の口からこんなダジャレが出てくることはめったにありません。露伴のそばで敵が「それ家事ね」と小さくツッコミを入れているのもおかしく、シュールで笑える名シーンです!
この敵との戦いは実写ドラマ『岸辺露伴は動かない』でも映像化された人気エピソード。ぜひ原作でもお楽しみください!
「康一くーーーーーーーーんッ!」
第4部のラスボス・吉良吉影から謎の攻撃を受けた露伴は、せめて敵の正体につながるヒントを残そうとします。近くに康一を見つけた彼はなんとか話しかけようとしますが、必死の努力もむなしく命を奪われてしまいます。一見、誰も信用しない嫌なやつのように見える露伴が、死ぬ間際に全力で康一に呼びかけている切なさが胸を打ちます。物語の終盤でもあるため、これまでとは異なるシリアスな名シーンです。
「岸辺露伴って敵に殺されてしまうの!?」と気になった方は、ぜひ原作で展開をチェックしてくださいね!
『岸辺露伴は動かない』シリーズの名言・名シーン
『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』の短編スピンオフシリーズ、『岸辺露伴は動かない』。露伴を狂言回し的な役割を担う主人公に設定した本シリーズは、実写化もされ高い人気を集めていますよね。この章では『岸辺露伴は動かない』シリーズから彼の名言・名シーンをご紹介します!
「漫画家のとこに「6分」も早く着くなんて編集者として礼儀知らずってもんじゃあないのかッ?」
待ち合わせの時間より少し早めに来た編集者に対して、露伴が言った小言です。一応謝罪する編集者に向かって露伴は「ぼくだから良かったな」と返して話を着地させていますが、そもそも6分早く到着したくらいで礼儀知らずと責める方がやりすぎなようにも感じますよね。露伴のややこしい性格が伝わってくるシュールでおもしろい場面です。また、この後サインを求めて来たファンには「サインくらいSPECIAL THANKS!」と言い放ち、コーヒーでサインをする(!)有名なシーンもありますよ。
「おいおいおいおいおいおいおいだからおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい」
実写ドラマ版では第1話となったエピソード「富豪村」で、露伴が奇妙な言い回し(?)をしている名シーンです。破産したばかりの露伴に対し、ドラマでもおなじみの編集者・泉京香が、山奥の不思議な別荘の話を持ち出したことへのツッコミです。「おい」の数が多すぎる! しかも「おい」の間に「だから」を入れて一呼吸置いているのが、妙なリアリティを生んでいておもしろいですよね。『岸辺露伴は動かない』シリーズはジョジョ本編とは厳密には異なる世界ですが、破産した露伴は「康一くん」の家にお世話になっていることを明かしています。
「だから気に入った」
イタリア料理人・トニオは、漁が禁止されている特別なアワビを秘密裏に入手するため、露伴に協力を依頼します。違法性を指摘する露伴に対し、トニオは決然と「『密漁』をします」と宣言。それを聞いた露伴は、にこやかに「だから気に入った」と返すのでした。法律や社会通念よりも己の信念を優先するトニオに、露伴は共感したのかもしれません。彼が手放しで人を褒めるのは非常に珍しいことだといえるでしょう。
この名セリフは露伴の名言のなかではもっとも有名な「だが断る」と対照的な言い回しがされており、そういう意味でも印象に残りますよね。
「この涙の理由は……この人の心の中を本にして読む事は……………それは………やめよう」
『岸辺露伴 ルーヴルヘ行く』では、彼が思春期だったころのエピソードが描かれています。まだ売れっ子漫画家になる前、祖母の実家で下宿をしていた露伴は、別の部屋に住む女性・奈々瀬に淡い恋心を抱きます。理由は不明ながら苦しげに涙を流す奈々瀬を見て、露伴はヘブンズ・ドアーの力で彼女の涙の理由を読んでしまおうかと一瞬考えます。しかし、心のなかでこのセリフをつぶやき、スタンドを使うことを止めるのでした。露伴にもこんなピュアな青春があったんですね……! 大人になった露伴とのギャップが味わい深く、非常に印象的なシーンです。
終わりに
シュールなものから切ないものまで、岸辺露伴の名言・名シーンをご紹介しました。基本的には変人でひねくれた性格をしている露伴ですが、漫画に対する真剣さや漫画家としての誇り、そして時折見せる不器用な優しさが彼を魅力的なキャラクターにしているのではないでしょうか。
『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』そして『岸辺露伴は動かない』シリーズには、まだまだいくつもの名シーンがあります。5/23に公開されたばかりの実写映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』とともに、原作漫画もぜひチェックしてみてくださいね!
▼『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』岸辺露伴の初登場回はこちら!
▼『岸辺露伴は動かない』シリーズ第1巻はこちら!
▼1冊丸ごと岸辺露伴特集の『JOJO magazine 2025 SUMMER』はこちら!

【ページ数が多いビッグボリューム版!】巻頭企画・読切『懺悔室』生原稿ギャラリー&手塚治虫記念館開館30周年記念トークイベント「荒木飛呂彦〜創作の地図〜」完全収録。 映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』総力紹介。 特集「詳説 岸辺露伴」90ページ超 14の企画で露伴の魅力に迫る。 スピンオフ読切漫画『エコーズACT50』増田こうすけ スピンオフ短編小説 【岸辺露伴】『杜王町のシンクロニシティ』新川帆立 【暗殺チーム】『リゾット・ネエロは観察する』鳥谷綾斗 『野良猫は春風と去る』北國ばらっど その他企画and moreッ! ※本商品の「JOJO magazine 2025 SUMMER」デジタル版には、紙版の付録は付属しません。また、紙版購入者限定通販を購入することもできません。ご了承ください。
▼実写ドラマ化された全エピソードが収録された『岸辺露伴ジャンプ』はこちら!
関連記事
岸辺露伴が好きな方にはこちらの記事もおすすめ!
・『岸辺露伴は動かない』ネタバレありで徹底解説!原作漫画・小説を全紹介