DMMブックス公式Xが展開するソーシャルマガジン「#本とーく」から、今回は早神あたか先生のスペシャルインタビューをお届けします。2025年3月に1巻が発売されたばかりの『ソロダン 週末は趣味を満喫させて頂きます』の裏話や制作秘話をたっぷり聞きました!
※インタビューはDMMブックス公式Xに投稿したものと同じ内容です。
『ソロダン 週末は趣味を満喫させて頂きます』の裏話
ーーー早速ですが、『ソロダン 週末は趣味を満喫させて頂きます(以下「ソロダン」)』についてお話を伺えればと思います。「ソロダン」はダンジョンでレベル上げを目指したりするのではなく、主人公ティーナが趣味でダンジョンを楽しむ作品ですが、このテーマで描こうと思ったきっかけなどはありますか?
早神あたか先生:ファンタジー世界で「生きている」人が描きたいと思ったのがきっかけでした。ファンタジーというと、壮大な冒険をしたり、王子様とロマンスをしたりという作品が多いですが、一つの世界で、たくさんの人がいるなら、私たちと同じように普通に生きている人がいるはずだと思いました。それなら、週末の趣味を生きがいにしている人もいるはずだと思い、趣味を楽しんでいる主人公を描こうと思いました。
ーーー「ソロダン」でお気に入りのシーンやエピソードを教えてください。
早神あたか先生:2話目ですかね? すごくしっかり計画立てたのにうまくいかないところや、予定変更で疲れ切った体でご飯をすするシーンとか……キャンプや旅行のあるあるをうまく描けたんじゃないかと思ってます。
ーーーティーナがダンジョンで食べている料理がとても美味しそうで、食べてみたいと思ってしまいます。ダンジョンの生物は実際にはいない生き物ですが、調理方法や味などはどうやって考えているのでしょうか?
早神あたか先生:作画に必要な資料として、毎回似た食材で調理しています。それとは別に機会を見つけてはいろんなジビエにチャレンジしています。蛇はまだ食べたことがないですが、ワニは美味しかったです。1巻のコミックス描きおろしで取り上げた食材にもチャレンジしてみました(笑)鹿ではなく山羊のものですが、普通においしかったです。
ーーーもし、作品の世界の住人になるとしたら、何をしてみたいですか?
早神あたか先生:ソロダンは様々なダンジョンがある世界なので、きっとたくさんの学者や研究者が様々な分野で研究していると思います。なので大学、もしくは図書館でダンジョン研究学の世界を垣間見てみたいです。
ーーーティーナは週末にダンジョンにいくという趣味を満喫していますが、ご自身で週末にやっていることややってみたいことなどはありますか?
早神あたか先生:週末という概念がない方の漫画家なので……。週末ごとは無理ですが、何か月かに一度ふらっと一人旅に行くのが好きです。仕事とかイベントとか親戚に会いにとか理由をつけてからいくので、だいたい行先は東京になりますが……いつか取材も兼ねて東京以外にも行ってみたいです。
ーーー魔物と戦うシーンのアクションはカッコよく、普段はコミカルでほのぼのだったりと、シーンごとのギャップもこの作品の魅力だと思います。シーンごとの作画で気をつけているところや工夫していることがあれば知りたいです。
早神あたか先生:ティーナの顔をどこまでデフォルメさせるか……ですかね。気を抜くとすぐにのほほんとしたデフォルメ顔になるので、アクションシーンなどではちゃんとシリアスな顔になるよう気を付けています。
早神あたか先生の執筆秘話
ーーー現在『前世は剣帝。今生クズ王子』と同時連載中ですが、2作同時に進めるにあたって工夫していることなどはありますか?また、原作ありの作品との違いや意識していることはありますか?
早神あたか先生:今現在模索中です。いい方法があったら知りたいです(泣)原作ありの作品だと作画や漫画力より小説の読解力が試されるシーンが多いことですかね。ネームに苦しむのは大体いつもコミカライズの方です。
ーーー物語の最初の方ではダンジョンの中でキャンプをしているようなほのぼのとしたエピソードが中心ですが、1巻の後半ではダンジョンのピンチに遭遇し一波乱あるなど、次は何が起るのか楽しみです。今後の注目ポイントを教えてください。
早神あたか先生:連載前から1巻で一度しっかりまとめる話にしようと決めていました。なので、2巻からはガラッと舞台やシチュエーションが変わってきます。それでもティーナのキャラは変わらないので、新しい舞台で彼女がどんな行動をするのか注目してもらえれば嬉しいです。
ーーー先生ご自身のことについてもお伺いできればと思います。漫画を描き始めたのはいつ頃ですか?また、漫画家になろうと決めたきっかけなどはありますか?
早神あたか先生:小さいときから漫画が好きで、小6あたりからノートに漫画を描いたりしていました。中学から大学までずっと漫画関係の部活に入っていて、社会人になっても同人誌や投稿用をずっと描いていました。漫画家以外の絵に関わる職業に就く気はなくて、このくらいの画力なら漫画家目指してもいいかなって自分が思った時に仕事を辞めました。(そこからも結構長かったのですが……)
ーーー執筆活動をしていて、印象に残っている出来事はありますか?
早神あたか先生:自分は絵が下手なほうだから、オリジナル漫画以外の仕事はできないかな……と思っていたらコミカライズの仕事が来たこと……ですかね?
ーーー執筆や作品のネタを考える際になくてはならないものや手放せないものはありますか?
早神あたか先生:アナログ作業環境ですかね。プロット(脚本)や背景作画などの仕上げ作業はパソコンでやっているのですが、ネームからペン入れまでは紙とペンで完成させないと集中力が続きません。手放せません……。
ーーー作品の執筆時に行っているルーティーンがあれば教えてください。
早神あたか先生:下書きからはタイマー代わりも兼ねて、30分単位のアニメやドラマをずっと流しています。DMM TVにお世話になりっぱなしです。1日10時間働く……ではなく、1日アニメ2クール分働く……をモットーに最近は動いています。
ーーー今後描いてみたいジャンルやテーマはありますか?
早神あたか先生:昔はバトルありのダークファンタジーを描きたいという欲求が強かったのですが、コミカライズの方で叶っているので、今は現代ファンタジーやJK部活ものとかが描きたいと思ってます。少女漫画は一生描けないと思うので、少年漫画テイストで。
ーーー最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。
早神あたか先生:最後まで読んでいただきありがとうございました。「ソロダン」も「前世は剣帝。今生クズ王子」も読めば読み進めるだけ面白い作品にしていきたいと思っています。興味がありましたら是非手に取ってもらえれば幸いです。
終わりに
『ソロダン ~週末は趣味を満喫させて頂きます~』とともに『前世は剣帝。今生クズ王子』も連載中の早神あたか先生。今後のご活躍にますます期待です!
DMMブックスなら早神あたか作品が最大28%pt還元で読める! ぜひDMMブックスでお得に漫画を楽しんでくださいね。
また、DMMブックス公式Xではお得な情報を随時発信中です♪ 見逃さないよう、ぜひこの機会にフォローしてくださいね!