社交ダンス、競技ダンス、バレエにストリートダンスなど、さまざまな種類があるダンス。他のスポーツ競技に比べるとマイナーな印象があるかもしれませんが、実はダンスをテーマにした漫画の名作も数多くあります。そこで、この記事では年間1,000作品近く漫画を読んでいるDMMブックスの書店員が、ダンス漫画のおすすめ11作品をご紹介! ダンスを通じて、心に迫る人間模様や青春を楽しめる名作・人気作ばかりなので要チェックです。
目次
ダンス漫画のおすすめ11選
ボールルームへようこそ

【作品情報】
月刊少年マガジンで連載中の熱い青春ダンス漫画です。2017年にはアニメ化もされました。ボールルームとはダンスを踊る広間=舞踏室のことで、本作はボールルームダンスとも呼ばれる社交ダンスをテーマとしています。
【書店員イチオシポイント】
胸を張って好きと言えるものがなく、やりたい夢もなかった中学生の主人公・富士田多々良(ふじた・たたら)。そんな彼がひょんなことから社交ダンスと出会い、経験ゼロの初心者の状態から努力を重ね成長していく物語です。ダイナミックに描かれるダンスの体の動きは臨場感抜群! 社交ダンスにおけるパートナーとの関係性が繊細に描かれているのも読み応えがあります。王道のスポーツ漫画が好きな方には刺さること間違いなしの作品です!
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・社交ダンスのお話。ダンスの知識は全然ありませんが、読んでいてとても引き込まれる面白い作品でした。ダンスシーンの迫力! その場の空気が伝わるぐらい描写がよかったです。
10DANCE

【作品情報】
現在ヤンマガWebで連載中。お互いの才能に惚れ合っている天才ダンサー2人の関係が色気たっぷりに描かれる、大人の競技ダンス漫画です。Netflixで実写映画が配信予定!
【書店員イチオシポイント】
10ダンスとは、スタンダード5種・ラテン5種の全10種目のダンスの合計点で競い合う競技です。スタンダードの日本チャンピオン・杉木信也と、ラテンダンスの日本チャンピオン・鈴木信也はお互いの専門種目を教え合い、10ダンスで世界のトップを目指すことに。しなやかで美しいダンスの漫画的表現、そしてチャンピオン2人が熱く惹かれ合う様子が本作の見どころ! 情熱的なダンス漫画を探している方、男性同士の特別な絆が描かれる作品が好きな方に強くおすすめします。
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・社交ダンスをやっているので、とても興味深く読みました。ホールドの組み方や姿勢などとても丁寧に解説されていて勉強になりますが、それだけでなく男性の身体の動きの美しさが良く描かれていて感動しました。
BUTTER!!!(全6巻完結)

【作品情報】
作者は『違国日記』『さんかく窓の外側は夜』などで知られるヤマシタトモコ。高校生たちが繰り広げる青春社交ダンス漫画です!
【書店員イチオシポイント】
本作の主人公は、うっかりダンス部に入部してしまった正反対な2人です。ヒップホップダンスを踊りたかったのに、社交ダンス専門のダンス部に入部してしまった元気女子の夏。本当はアニメ研究会に入りたかったのに、勝手にダンス部への入部届を出されてしまったネクラ男子の端場(はば)。ぶつかり合いながらも、ペアとして成長していく2人の姿がまぶしい青春ダンス漫画の傑作です! ヤマシタトモコファンはもちろん、爽やかな青春ダンス漫画を探している方にもおすすめですよ。
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・各キャラクターが葛藤をもちそれぞれのやり方で立ち向かう。その立ち向かい方が、リアルで現実離れしてないところもが素敵。超人は存在してなくてみんなもがいてます。そこらの予想が読める漫画とは一線を画した作品です。
シャドークロス(全5巻完結)

【作品情報】
週刊ヤングジャンプで連載されていた社交ダンス漫画です。パートナーと出会ったことで孤独な主人公の運命が変わる、まさにダンス版のシンデレラストーリーです!
【書店員イチオシポイント】
対人恐怖症で人に触れることができない主人公の赤城冬実(せきじょう・ふみ)。勤めているスーパーの屋上でシャドーダンスをしていたダンス選手・長尾忍(ながお・しのぶ)と出会い、冬実は彼のパートナーになるためダンスに打ち込んでいきます。他者を求めながらも孤独に過ごしていた冬実が、長尾と出会ってから2人で踊る喜びを知り変化していくさまが見どころ。主人公が努力を重ねて周囲とともに成長していくスポ根展開が好きな方におすすめです!
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・ダンス漫画、特に作品数は少ないがどれも名作揃いの社交ダンス漫画の中でも異彩を放つ作品。見開きで魅せる大ゴマがいつも素晴らしく鮮烈!
ワンダンス

【作品情報】
アフタヌーンで連載中の青春ダンス漫画です。作中では実在する楽曲も登場するので、洋楽が好きな方はダンスシーンとあわせて楽しめます。2025年中にアニメ化が決定しています!
【書店員イチオシポイント】
通称カボこと小谷花木(こたに・かぼく)は、吃音があり人目を気にして自分を抑え込んでいる高校生。しかし、人前でも生き生きと踊る湾田光莉(わんだ・ひかり)と出会ったことがきっかけで、ダンス部に入部します。ダンスを通じて自己表現を楽しめるようになるカボの成長を応援したくなるストーリーと、躍動感が伝わるスタイリッシュな表現が独自の魅力を放っています! カボと湾田の爽やかで甘酸っぱいやり取りにも注目です。
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・目立たないように生きてきた主人公がダンスというものに出会い表現者として自分を表に出すところとかいいよね。あと絵が独特な感じもあってダンスシーンのところとか妙な迫力があって好き。
ダンス・ダンス・ダンスール

【作品情報】
週刊スピリッツで連載中の本格男子バレエ漫画。作者は『溺れるナイフ』などで知られるジョージ朝倉です。2022年にはアニメ化されました。
【書店員イチオシポイント】
男性のバレエの世界が重厚かつドラマチックに描かれる、新たな王道バレエ漫画と呼びたくなる作品です。主人公の村尾潤平は中学二年生の男の子。思春期真っただ中の男子がバレエに取り組む難しさ、男らしくあるべきというプレッシャーや心理的な葛藤なども繊細に表現されています。潤平をはじめ登場人物の背景も丁寧に描かれているので、感情移入しながらぐんぐん読み進められますよ!
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・男子中学生×バレエ、ってのがいい! 羞恥に恋愛にスポ根に、全てに純真な主人公にぐいぐい引っ張られてしまいます。
背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜(全10巻完結)
【作品情報】
週刊少年ジャンプで連載されていた青春ダンスストーリー。第2回次にくるマンガ大賞コミックス部門で1位を獲得した実力派社交ダンス漫画です!
【書店員イチオシポイント】
高校一年生の主人公・土屋雅春は、新入生向けの部活紹介で競技ダンス部のパフォーマンスに圧倒されて入部を決意します。ダンス未経験の彼は、同じく初心者の亘理英里(わたり・えり)と出会いダンスのパートナーになることに。ジャンプ作品ということもあり、主人公が地道な努力を重ねてスキルを伸ばしていく過程に何度も胸が熱くなります! キャラクターの造形も親しみやすく、ダンス漫画を初めて読む方に特におすすめしたい作品です!
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・隠れた名作だと思う。可愛い絵柄で、主人公たちはよくあるスポーツ漫画のキャラ造形とはちょっとズレているんだけど、ちゃんと王道のスポ根漫画してる。
ハナヤマタ(全10巻完結)
【作品情報】
まんがタイムきららで連載されていた、よさこいに魅せられた女子中学生たちの日常を描く青春漫画です。2014年にはアニメ版も放送されました。
【書店員イチオシポイント】
突出した特技ややりたいこともなく、普通の日々を送っていた平凡な中学生・関谷なる。アメリカからの転校生・ハナに導かれ、よさこいの世界に足を踏み入れていきます。まんがタイムきららの作品らしく、女の子たちの交流はほほ笑ましく心が癒されます。その一方、よさこいに真剣に取り組む主人公たちの葛藤などもしっかり描かれていますよ。女の子たちが主役の青春漫画を読みたい方や、少しゆるめの雰囲気のダンス漫画が読みたい方におすすめです!
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・外国からの転校生によさこいをやろうと誘われ、よさこいに夢中になっていく女の子たちの話。珍しいテーマだし、女の子たちの内面も結構丁寧に描かれていておもしろい。
絢爛たるグランドセーヌ
【作品情報】
チャンピオンREDで連載中の本格クラシックバレエ漫画。現在単行本が26巻まで発売されています。
【書店員イチオシポイント】
クラシックバレエの世界を真正面から描く、これぞ王道バレエ漫画というべき作品でしょう。主人公の奏(かなで)がバレエを始める小学生の時点から物語が始まり、挫折を味わったり、ライバルと切磋琢磨したり、留学に挑戦したりと、感情移入しながら彼女を応援したくなる成長ストーリーです。作中ではコロナウイルスの流行も描かれるなど、リアリティのある時間設定になっていますよ。現代的な設定の本格バレエ漫画を読みたい方にぴったりの作品です!
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・バレエにハマる少女の姿が丁寧に描かれています。自分で弱点を補い、強みにすら昇華していく観察眼が描かれていてアツい!
・山岸凉子のテレプシコーラシリーズの後、今一番楽しみな正統派バレエ漫画。
ダンシング・ゼネレーション(全4巻完結)
【作品情報】
作者は『愛のアランフェス』『白のファルーカ』などで知られる槇村さとる。少女漫画史に残る1980年代の名作ダンス漫画です!
【書店員【イチオシポイント】
本作の主人公・萩原愛子はかつてクラシックダンスを習っていた女の子。ダンスから離れた日常を過ごしていましたが、親友の付き添いでニューヨーク・ダンシング・カンパニー(以下N・Y・D・C)のオーディションに参加し、有名ジャズダンサーの神崎に認められダンスチームに加入します。海外で活躍する一流のダンサーになるという大きな夢に向かって努力する、少女・少年たちのサクセスストーリーです!
続編の『N★Yバード』もあわせてお楽しみください。
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・時代の雰囲気を感じつつ、シンデレラストーリーのような王道展開を楽しめる。
『N★Yバード』はこちら!
アラベスク(完全版)(全4巻完結)
【作品情報】
『日出処の天子』などで知られる山岸凉子による名作バレエ漫画の金字塔! バレエ漫画が好きな方は、同じく山岸凉子の『テレプシコーラ/舞姫』シリーズもおすすめです。
【書店員イチオシポイント】
舞台はソビエト連邦時代のロシア。主人公はキエフ・シエフチェンコバレエ学校に通うノンナ・ペトロワという少女です。ノンナは高身長でバレリーナとしてはハンディキャップを背負っていますが、ユーリ・ミロノフという師と出会い、彼の所属するレニングラード・バレエ学校に編入することに。ミロノフの厳しい指導も乗り越え、成長していくノンナの姿はたくましく美しいですよ。バレエが好きなら一度は読んでいただきたい名作中の名作です!
【DMMブックスユーザーの感想ピックアップ】
・バレエ経験者山岸さんが描いた旧ソ連時代を舞台とした少女漫画。基本ポーズ、ポジション、有名演目「白鳥の湖」「真夏の夜の夢」「アリババ」「ラ・シルフィード」などの見所。クラシックバレエとモダンバレエの違いなどもわかりました。
・バレエのお話ですね。昔ならではというか、夢に向かって邁進していく主人公という、昔は良くあったストーリーで、そういう話は好きなので、これも気に入りました。
『テレプシコーラ/舞姫』はこちら!
どくしょ部厳選!おすすめランキング【無料試し読みあり】
漫画好きが集まるDMMブックス書店員が実際に読んでランキングを作成! 何から読んでいいか迷ってしまう方は、ぜひ参考にしてくださいね。
1位:ボールルームへようこそ
2位:ワンダンス
3位:10DANCE
4位:背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜(全10巻完結)
5位:BUTTER!!!(全6巻完結)
終わりに
社交ダンスや競技ダンス、バレエなどさまざまな種類のダンスが登場するダンス漫画をご紹介しました。野球やサッカーなど、他のスポーツに比べるとダンス漫画の数は少ないように見えますが、実は実力派の名作ぞろいのジャンルなんですよ。ぜひ、あなたのお気に入りのダンス漫画を見つけてください!
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