孤高のエリート軍人と、家族に虐げられて育った少女の政略結婚からはじまる恋物語『わたしの幸せな結婚』(以下『わた婚』)のTVアニメ第2期が2025年1月から放送開始! 本作は小説投稿サイトの原作小説をもとに、実写映画や舞台等さまざまなメディア展開がされた大人気作です。
そこで今回はDMMブックスの書店員が、「全国書店員が選んだおすすめコミック2021」で第1位に選ばれた大人気のコミカライズ版を中心に、『わた婚』の魅力をネタバレ込みでご紹介します! あらすじにはじまり、主要なキャラ一覧や、名場面などの見どころ、印象に残るイチオシシーンを厳選しました。声優情報や放映スケジュールなど、アニメの情報もあわせて掲載しているので、最後までチェックしてみてください。
目次
『わたしの幸せな結婚』作品情報
【漫画】
原作:顎木あくみ(富士見L文庫/KADOKAWA刊)
漫画:高坂りと(スクウェア・エニックス「ガンガンONLINE」連載)
キャラクター原案:月岡月穂

【願うのは、ほんのわずかな’幸せ’…。】異能の家系に生まれながら、その能力を受け継がなかった娘、斎森美世。能力を開花させた異母妹に使用人のように扱われていた。親にも愛されず、誰にも必要とされない娘。唯一の味方だった幼馴染も異母妹と結婚し家を継ぐことに。邪魔者になった美世は冷酷無慈悲と噂される久堂家に嫁ぐことに…。和風ファンタジー×嫁入り。結婚から始まる恋愛の物語。(C)Akumi Agitogi Licensed by KADOKAWA CORPORATION (C)2019 Rito Kohsaka【付録ファイルについて】・「レンタル」には付録ファイルは含まれておりません。・付録内容は購入済み商品ページよりご確認ください。・動画、音声、壁紙付録はダウンロードしてお楽しみいただけます。・動画の再生には「DMM Player」が必要です。DMM Playerご利用方法※認証が求められた場合は、DMMアカウントの登録メールアドレスとログインパスワードを入力してください。※ご購入前に動作環境をご確認ください。
【原作小説】
顎木あくみ(株式会社KADOKAWA/富士見L文庫刊)
『わたしの幸せな結婚』あらすじ
人ならざる異形の存在を排除するための特殊な能力「異能」を受け継ぐ家系の者たちが、国を治める帝と共に災いから人々を守っている世界。歴史ある「異能」の家系の長女として生まれながら、主人公・斎森美世はその能力を受け継いでいませんでした。
幼い頃に病で母を亡くし、その後父の再婚相手である継母と異母妹から使用人のように扱われ、唯一の味方であった幼なじみも、異母妹との婚約が決まってしまいます。そして美世は、冷酷無慈悲とうわさされる軍人・久堂清霞のもとへ嫁ぐように命じられます。
帰る場所もなく頼れる人もいない中、相手が酷い人であろうと、いくら辛い目にあおうとここでやっていくしかないと半ば諦めるかのようにして久堂家での生活をはじめますが……。

『わたしの幸せな結婚』主要キャラ一覧
まずは、『わた婚』に登場する主要なキャラクターを厳選してご紹介します。
斎森美世(さいもり・みよ)【CV:上田麗奈】

斎森家の長女。「異能」の血筋のはずが才能に恵まれず、継母や異母妹、実父からも虐げられ愛されることを知らずに育ちました。そのせいか自分への評価が低く、何事も悲観的に考えてしまいます。久堂家に嫁いでからは、少しづつ自分の意志で行動するようになっていきます。
久堂清霞(くどう・きよか)【CV:石川界人】

名家・久堂家の当主であり、高い異能の実力を持つ、対異特務小隊の少佐です。美しい見た目とは裏腹に、何人もの婚約者が3日ともたずに逃げ出してしまうほどの悪評で有名。美世に対しても最初は冷たい態度を取りますが、彼女がこれまでの婚約者とは違うと感じ、彼女の過去や生い立ちを知っていく中で次第に惹かれていきます。
斎森香耶(さいもり・かや)【CV:佐倉綾音】

斎森家の次女で、美世の異母妹。自尊心が高く高飛車な性格。美世とは対照的に器量も要領もよく、「異能」だけなく、異形を見る力「見鬼の才」まで持っています。母親からかわいがられると同時に、常に美世より上であるように育てられてきました。
ゆり江(ゆりえ)【CV:桑島法子】

清霞が幼い頃から、お世話を務めている久堂家の使用人です。物腰が柔らかく穏やかな性格をしており、清霞と美世の関係を見守る一方で、無理しがちな美世のことを心配して厳しい言葉をかけることもあります。
久堂葉月(くどう・はづき)【CV:日笠陽子】

清霞の姉。スレンダーな体型に洋装が似合うモダンガールです。清霞とは違って気さくで明るい性格をしており、健気な美世をかわいがっています。「淑女としての教育を受け直したい」という美世の願いを聞き入れた清霞の計らいで、美世に勉強や礼儀作法などを教える先生として訪れます。
薄刃新(うすば・あらた)/鶴木新【CV:木村良平】

貿易会社「鶴木貿易」を経営する御曹司。しかし、鶴木新の名は偽名で、本名は薄刃新と言い、美世の従兄にあたる人物です。異能の家系である薄刃家の厳しい掟に従い、美世を守る役割を果たそうとしますが、個人的な感情からも美世に気がある様子を見せています。
堯人(たかいひと)【CV:石田彰】

次代の帝位を継ぐ最有力候補。清霞とは幼い頃からの付き合いです。帝の直系の子孫に受け継がれる「天啓」と呼ばれる未来予知のような異能を持ち、それに従って異能者が任務に向かいます。
『わたしの幸せな結婚』魅力・見どころ
ここでは『わた婚』の魅力が詰まったシーンや、見どころの名場面をご紹介します!
うれし泣き
久堂家に嫁いだ美世でしたが、そこでも自分は久堂家当主の妻にふさわしくないとふさぎ込む日々を過ごしていました。そんな中、朝食を用意することになった美世でしたが……。

清霞に「美味い」と言われ、思わず涙を流してしまいます。美世にとって、誰かに褒められたり、認められることは記憶にないほど珍しい出来事。多少なりとも報われたという場面でなく、斎森家でどういった扱いをされてきたかを物語る悲しさや切なさが感じられる印象的なシーンです。
このことをきっかけに、清霞は美世への興味を持ち始めていきます。
美世の反抗
ゆり江との外出の帰りに、何者かにさらわれた美世。目を覚ますとそこは幼い頃に閉じ込められた斎森家の蔵でした。
子供時代のトラウマもあり、激しい恐怖を感じる美世。そこに現れた継母と異母妹。そして、理不尽な言動やいわれのない理由で暴行され、清霞との婚約を破棄しろと迫られますが……。

これまで、諦めることでやり過ごしてきていた美世が、誰にも清霞を譲りたくないと思い、初めて2人に言い返します。斎森家にいたときは、どんな仕打ちにも心を閉ざして耐えてきた美世でしたが、久堂家での日々や清霞との思い出が過去のトラウマを乗り越える力となり、自分の言葉ではっきりと意思を表明する感動の場面です。
プロポーズ
斎森家とのトラブルを経て、大事になったのは自分にも責任があると美世に謝罪する清霞でしたが、美世にとっては自分を心配してくれる人がいることが何よりも幸せなことでした。
過去との区切りをつけ、正式な婚約関係となった2人。美世は清霞と共に新しい幸せを得よう、未来を歩んでいこうと決めていました。そんな中清霞は、これから苦労をかけるかもしれないこと、軍人であること、自分の性格についてなど、前置きをして美世に想いを伝えます。

他人に対して真正面から向き合う姿を見せた清霞、自分を卑下せずに心からの笑顔でプロポーズを承諾する美世。これまでの出来事からは想像も付かないような幸せな光景に、胸がいっぱいになるシーンです。そして2人はほほ笑み合い、歩き始めます。
異能の開花…?
斎森家でのことが解決し、葉月に協力してもらいながら日々を過ごしていた美世。気丈に振る舞っていますが、体調は優れずにいました。清霞も気付きながら、目標を持ち頑張ろうとしている彼女に対して強く言えず、しばらく様子を伺うことにしました。しかし、夜中になり清霞が美世の部屋に向かうと……

美世の身体から異能の気配が漂っているのでした。家に来たときからある兆候は、日に日に濃くなっていき、美世がうなされる原因にもなってしまっています。そんな彼女に対して手を握ることしかできず、歯がゆい思いをする清霞。異能がないとされていた美世でしたが、ここにきて衝撃の展開を迎え、今後は美世の異能を巡って争いが起こり、目が離せなくなっていきます。
【ネタバレ注意】『わたしの幸せな結婚』DMMブックス書店員イチオシの名シーン&感想!
ここでは、DMMブックス書店員が『わた婚』のココに注目してほしいイチオシシーンとその感想をネタバレ込みで紹介します!
2人が”家族”に近づく場面
葉月との食事中に離婚になってしまった話を聞いた美世。魅力的な葉月でさえそんな出来事を経験していると知り、他人と家族になることはそれほどまでに難しいことなのかと不安になってしまいます。ですが、そんな美世にも「いつまでもずっと清霞のそばにい続けたい」という確固たる意思がありました。
「家族なら助け合うのは当たり前」という常識は家族として扱われてこなかった美世にとっては、考えたこともなく、よくわからないものでした。自分は清霞の本当の家族になれるのかと考えながら、清霞と2人で話し合います。
清霞と葉月の信頼関係を知り、うらやましいと思ってしまう気持ちに強欲なことなのではないかと伏し目がちになる美世。そんな彼女を心配して清霞は優しい言葉をかけます。

しかし、こう言う清霞を前にしても、清霞のためを思って自分の気持ちを押し込めてしまう美世。そんな美世に清霞は……。

意外にも素直な気持ちを伝えます。この言葉に誘われるかのように「寂しい」と本心を漏らした美世の肩を抱き、本心を言えばそれを全て受け止めると言うのでした……。完璧な人間のように思えた清霞が、美世だけに見せた人間味あふれる弱さ。それを見せるほど、美世のことを信頼していることがヒシヒシと伝わってきます。
数々のすれ違いを経て、家族に一歩近づいたことに胸を打たれるシーンですね。しかし! そう簡単にはいかない……とも捉えられる美世のせりふで話が終わり、さらに『わた婚』にのめり込むストーリーが展開されます。こちらのシーンが気になる方は単行本第4巻をチェックしてみてください!

【楽しいことも、辛いことも、二人で分かち合って生きていく――…。】【特装版 同時発売!※この商品は通常版です※】異能を持たず生まれ、誰からも必要とされなかった斎森美世。嫁がされたのは、同じ異能の家系の久堂家。しかし、贅沢からは程遠い、名家の令嬢らしからぬ美世に、冷酷無慈悲と噂される、当主の久堂清霞は興味を覚える。やがて惹かれ合った二人は婚約することに。令嬢としての教育を受けていない自分は、名家である久堂家の妻にふさわしくないのではないかと悩む美世。清霞の姉の葉月から、淑女としての教育を受けることに。そんな日々の中、清霞と美世、それぞれの前にある男が現れる。鶴木新と名乗る、その男の目的とは…。愛すること愛されることの幸せ、そして切なさを知る。和風ファンタジー×嫁入り。奇跡のシンデレラストーリー。※デジタル版限定特典:描き下ろしページ1P収録(C)Akumi Agitogi Licensed by KADOKAWA CORPORATION (C)2022 Rito Kohsaka
『わたしの幸せな結婚』DMMブックス読者の感想紹介!
読み進める度に美世が愛しくなる
一度読み始めたらどんどん読み進めてしまう魅力があります。純粋に美世の幸せを祈りたくなりました。
尊い
尊い、辛い、続き、早く。と、こんな語彙力になってしまうような作品です。私は男なので旦那に共感するし、とりあえず主人公が儚く可愛いです。
絵が綺麗で読みやすい
とても繊細で美しい絵です。話にとても合っていて見事に世界観に引き込まれてしまいました。主人公の女の子もとても可愛らしくドキドキしてしまいます。原作小説は読んだことがないのですが、それでも充分楽しめました。
2025年1月からアニメの放送スタート!
【スケジュール】
2025年1月6日(水)から系列ほかにて放送
【主題歌】
OP:「幸せな約束。」りりあ。
ED:「月影おくり」伊東歌詞太郎
【制作会社】
キネマシトラス
終わりに&本作が好きな方は、こちらの作品もおすすめ
今回は『わた婚』の登場人物や魅力・見どころをご紹介しました。アニメ2期からは、より複雑になる人間模様や異能バトル、そして2人の行く末に注目です! 本作がお好きな方は、鬼と少女の婚約を描いた『花燭の白』や、死神と没落令嬢の和風婚姻ファンタジー作『死神の初恋〜没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ〜』などもおすすめです!

死神の初恋〜没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ〜 (1)
死神と没落華族令嬢の和風婚姻ファンタジー没落華族令嬢が生贄として嫁いだ先。それは愛を知らず、人を嫌う死神だったーー帝都・小石川で紡績業を営む三条家のもとで働く没落華族令嬢の千鶴は、もともとは彼らよりも立場が上だったことから、日々嫌みや蔑みの言葉を投げつけられていた。そんな中、街では病が流行り、次々と人々が’ある言葉’を残し、亡くなっていた。「枕元に死神が立ったーー」病を流行らせ死へと導く死神の怒りを鎮めるため、千鶴は「生贄の花嫁」に選ばれるが…没落令嬢と死神の明治恋愛浪漫譚。
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