DMMブックス公式Xが展開するソーシャルマガジン「#本とーく」から、今回は乙本ロイのスペシャルインタビューをお届けします。『ボクらのリビドー』の裏話や制作秘話をたっぷり聞いているので、ファンの方は必見ですよ!
※インタビューはDMMブックス公式Xに投稿したものと同じ内容です。
『ボクらのリビドー』の裏話
ーーー早速ですが、「ボクらのリビドー」を描くきっかけになった出来事などはありますか?
乙本ロイ先生:きっかけがあった訳ではありませんが、割と周りに面白い性癖を持った人が多かったので、いつか掘り下げて描いてみたいなと思っていました。あまりコアな性癖だと読み手を選んでしまうので、誰もが知っている設定がいいかなと。設定は少し変わってしまいましたが、当初考えていたタイトルは『露出少女』でした。
ーーー「ボクらのリビドー」でお気に入りのシーンやエピソードがあれば教えてください。
乙本ロイ先生:お気に入りは2巻、第10話の子宮シーンです!ネームを書いていて、ここいいなー、って嬉しくなりました。そのあと、ちゃんと表現しきれるのかと不安になりましたが、なんとか納得のいく絵を入れることが出来ました。
ーーー「ボクらのリビドー」はそれぞれに誰にも言えないコンプレックスを抱えたキャラクターが登場しますが、キャラクターの誕生秘話などありましたらお伺いしたいです。
乙本ロイ先生:ヒロイン愛海ちゃんはもう救いようのない秘密を持っているので、悩みはあってもそれを解決しようだとか思わせないようにしたかったんです。だから裏設定はあるものの、なぜ秘密を持つことになったのかは描いていません。翼ちゃんに関しては、すぐ泣いてしまう系か、クール系か、かなり迷いましたが、愛海ちゃんとのギャップが欲しかったのでクール系に設定しました。
ーーー女の子たちの普段の表情はもちろん、ちょっと嫉妬したときやコンプレックスをさらけ出したえっちな表情のギャップがとても可愛いです。表情や態度のギャップを出すために工夫していることなどはありますか?
乙本ロイ先生:そう思っていただけて嬉しいです。ギャップに関してはあまり意識していませんが、どんな表情でも、ただかわいく、かわいくと唱えながら描いているので、それが伝わっていれば幸いです。
ーーー学校を舞台にした作品ですが、もしキャラクターと同じ学校に通う事になったらどんなことをしてみたいですか?
乙本ロイ先生:めちゃくちゃ意地悪したいです。それぞれの体質が反応することをけしかけた上で、自分は知らない顔して見ていようと思います。
ーーー愛海は人に恥ずかしいところを見られると「スイッチ」が入ってしまいます。先生自身は何か「スイッチ」を持っていますでしょうか?「〇〇すると〇〇のスイッチが入る」ということがあれば教えてください。
乙本ロイ先生:スイッチというほどではありませんが、覗くことは大好きです。こんな子が実はこんなことしている!というところを見ると、ドキドキします。ストップが効く範囲でです。
ーーーコミックスは2巻まで発売中ですが、まだまだ恋を自覚しきれていない龍之介と愛海の関係はもちろん、翼がどんなアクションを起こすのか…この先の展開が気になります。今後の見どころなど注目ポイントがあれば教えてください。
乙本ロイ先生:翼ちゃんが、どこに落ち着くのかがポイントになってくると思います。彼女は愛海ちゃんと違って、明確に異常性壁に至る理由があるので、その辺りをしっかり描いていくつもりです。
乙本ロイ先生の執筆秘話
ーーー先生ご自身のことについてもお伺いできればと思います。漫画を描き始めたのはいつ頃ですか?また、漫画家になろうと決めたきっかけなどはありますか?
乙本ロイ先生:漫画を描き始めたのは小3くらいからです。姉と一緒にノートに書いて見せ合っていました。私は絵以外に得意なものがなかったので、絵を描くお仕事しかないって思ってました。今から思えばそんなに上手くもなかったのですが、皆んな姉を褒めてばかりで、私は絵しか褒められなかったので、ずっとそう思っていました。こう書くと姉と仲が悪そうですが、仲はいいんです、親友のような存在です。
ーーー執筆活動をしていて、印象に残っている出来事はありますか?
乙本ロイ先生:いっぱいありますが、アシスタント時代の出会いがすごく大事だったと思います。いろいろな場所に連れていってもらったり、仕事場の人たちと朝までお話をしたり。みんな悩んでいて、戦っていて、すごく刺激になりました。
ーーー執筆や作品のネタを考える際になくてはならないものや手放せないものはありますか?
乙本ロイ先生:私の原動力はコンプレックスや劣等感だと思っています。なので、不器用な自分はなくてはならないものです、そう思ってなんとかやっています。
ーーー作品の執筆時に行っているルーティーンがあれば知りたいです。
乙本ロイ先生:朝起きて朝食をとってからのウォーキング、戻って挽きたての豆でハンドドリップコーヒーをいれ、それを飲みながらお仕事をスタートします。夜は寝る前にyoutubeで10分体操、寝る前の腹筋、空手の型をやっているので型の確認をして就寝につきます。毎日ではないですが、割とストイックに生きていると思います。
ーーー今後描いてみたいジャンルやテーマはありますか?
乙本ロイ先生:テーマはきっとずっとコンプレックスじゃないかと思います。ジャンルは、エロ、ホラー、猟奇系、原作付きも、毒の強いものを描けたら嬉しいです。
ーーー最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。
乙本ロイ先生:ペースは遅いですが、楽しんでいただけるよう頑張ります! どんどん魅力的な女の子を出していこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします!!
終わりに
『ボクらのリビドー』、今後の展開が待ちきれないですよね。気になっていたけれどまだ読んだことがないという方は、無料で試し読みもできるので、まずは気軽にチェックしてみてください!
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