【実写映画化】『はたらく細胞』キャラ一覧まとめ!あらすじも紹介

 「人」の体内で年中無休ではたらいている細胞を擬人化し、連載開始から話題になり、さらに2018年にアニメ化で大人気となった『はたらく細胞』。2024年12月13日から実写映画が公開されます!
 そこで今回は、DMMブックスの書店員が改めておさらいしておきたいあらすじや、キャラを厳選してご紹介! さらに、イチオシのシーンも交えて人気の秘密も深掘りしてみました。実写化の情報も合わせて掲載しているので、ぜひチェックしてみてください!

作品情報

【原作】
 清水茜(講談社『月刊少年シリウス』)/全6巻完結

はたらく細胞 (1)

はたらく細胞 (1)

肺炎球菌!スギ花粉症!インフルエンザ!すり傷!次々とこの世界(体)を襲う脅威。その時、体の中ではどんな攻防が繰り広げられているのか!?白血球、赤血球、血小板、B細胞、T細胞…etc.彼らは働く、24時間365日休みなく!連載初回から大反響を呼んだ「細胞擬人化漫画」、待望の第1巻登場!

あらすじ

 酸素を届けるお仕事をしていた新米の赤血球。忙しくも平和なはずでしたが、突然血管内皮細胞が壊れて細菌が侵入してしまい――!?

血管内皮細胞が壊れた場面

 人間の体内で常にはたらく数多の細胞たち。そんな細胞を擬人化して、彼らのお仕事をわかりやすく解説! 白血球(好中球)と赤血球を主人公に、外から侵入してくる細菌やウイルス、熱中症にすり傷、そして遺伝子の異常など。トラブル対処はもちろん日々の主な役割をこなし、休みなくはたらき続ける細胞の機能を、ときにコミカルに、ときにドラマチックに描きます。
 今日も体内はてんやわんや。迫り来る危機と細胞たちの攻防をのぞき見です!

血管の穴をふさぐ血球たちの場面

主要キャラ一覧

 まずは、主人公の白血球(好中球)と赤血球をはじめとした細胞たちを、一覧にしてご紹介します。

白血球(好中球)

細菌の駆除を完了させた白血球の場面

 免疫細胞の一種で、細菌やウイルスといった外的侵入物の排除が仕事です。特徴的な白ずくめの格好で、ナイフを使い血まみれになりながら即座に任務を遂行しますが、温厚で面倒見が良い性格です。細胞の隙間を通り抜ける「遊走」という能力を使い、素早く現場にかけつけます。

赤血球

酸素を運ぶ赤血球の場面

 血液循環によって酸素と二酸化炭素を運搬する役割を担います。新米でドジっ子ですが、仕事に対してひたむきに取り組みます! 人体の構造に詳しくなく方向音痴で、細菌の襲来などのトラブルに遭遇しがち……。制服のジャケットは、静脈と動脈でリバーシブルになっています。

血小板

通行止めをしている血小板の場面

 血液成分の一種で、血管が損傷してしまうと集まって傷口をふさぎます。他の細胞と比べて小さく、幼稚園児のような愛らしい姿が特徴。たくさんの血小板が、リーダー役の女の子によって束ねられ、集団で行動しながら任務をこなします!

マクロファージ

黄色ブドウ球菌を撃退したマクロファージの場面

 白血球の一種で、細菌を殺し抗原や免疫情報を見つけます。さらに、死んだ細胞や細菌を片付けるお仕事まで! 白いドレスを着た女性の姿で普段は温和な笑みを見せていますが、外敵はナタで容赦なく撲滅。ヘルパーT細胞に情報を伝えるなど、大活躍を見せます。

キラーT細胞

出動するキラーT細胞の場面

 ヘルパーT細胞の命令で出動するリンパ球の一種で、ウイルス感染細胞などを排除する任務を担当。熱血で赤血球と仲の良い白血球に喝を入れたりしますが、実は他の細胞と仲良くしたくて、うらやましく思っています。
 2度目のがん細胞との戦いでは、T細胞究極秘奥義「パーフォリン・キャノン・パンチ」を放ちます。

がん細胞

正体を現したがん細胞の場面

 細胞の遺伝子に異常が起こり、無限に増殖し続け、やがてさまざまな場所に移動し器官を乗っ取ってしまう細胞の一種。一般細胞のふりをしていましたが、NK細胞に正体を見抜かれ、キラーT細胞や白血球、NK細胞と争うことに。体に大きな影響を与える存在ですが、正常な細胞として生まれたかった、という気持ちを白血球の前でこぼします。

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)

NK細胞が登場した場面

 全身を巡回し、がん細胞やウイルス感染細胞を排除する役割を担当。正体を隠していたがん細胞を見抜いたり戦闘能力も高く、笑うことで活性化しさらに強くなります。キラーT細胞とは、顔を合わせる度に小競り合いをしています。

好酸球

赤血球たちをかばう好酸球の場面

 白血球の一種で、基本的に戦闘能力は低いですが、アレルギー反応に関与し寄生虫感染時に増殖します。白血球(好中球)とは同じ骨髄で育った仲間同士で、正義感が強い性格です。普段はクールですが実は恥ずかしがり屋で、褒められると顔が真っ赤になります。

細菌・ウイルスキャラ一覧

 体を助ける乳酸菌から、脅かす肺炎球菌まで。細菌・ウイルスのキャラクターをご紹介します。

乳酸菌

ピロリ菌に対抗する乳酸菌の場面

 生育に必要なエネルギーを得るために、糖を分解して乳酸を作り出します。消化器官の近くで活動し、ピロリ菌に立ち向かったり、プリン体を吸収しにくいように処理してくれたりと、健康をサポート! ペンギンのようなまん丸とした見た目と愛らしい瞳が特徴で、「にゅー」と鳴きます。

インフルエンザウイルス

侵入してきたインフルエンザウイルスの場面

 インフルエンザを引き起こすウイルス。トゲトゲとした帽子の姿が特徴的。性質が変異しやすいため、獲得免疫では防げない場合も。しかし、活性化した細胞たちによって新たに抗体を作り直したりして、対応していきます。

肺炎球菌

侵入してきた肺炎球菌の場面

 第1話で登場する肺炎などを引き起こす病原菌。白血球の攻撃から菌本体を守る、「莢膜」という防御層を持ち暴れ回ります。肺胞までたどり着きますが、白血球によってくしゃみとともに体外に排出されていきました。

黄色ブドウ球菌

立ち塞がる黄色ブドウ球菌の場面

 表皮感染症や食中毒に肺炎、髄膜炎、敗血症などを引き起こす病原菌。コアグラーゼという酵素を産生し、フィブリンの網で白血球を防ぎ圧倒しますが、かけつけたマクロファージによって撃破されます。

『はたらく細胞』人気の秘密とは?

圧倒的に「学べる漫画」

樹状細胞に励まされるナイーブT細胞の場面

 『はたらく細胞』がヒットした理由には、細胞たちの擬人化という魅力だけでなく、彼らの仕事ぶりや体の仕組みに関する知識を、正確かつ楽しく得られるということがあるのではないでしょうか。学校で習って名前だけは聞いたような……、そんな細胞たちの体の中での役割が、キャラクターとして反映されながら正確な考証と共に描かれ、さまざまなエピソードを通じて学ぶことができます。
 また豪快なデフォルメや、個性的なタッチが読者を楽しませ続け、飽きさせることがありません。

細胞たちの死にざまを描いたドラマの数々

己の運命を語る桿体細胞の場面

 細胞にまつわる体の仕組みを描きつつも、本作は壮絶な死にざまをめぐるドラマも見どころです。生まれながらにして、免疫細胞から追われる身となり、NK細胞に殺されてしまうがん細胞。自らの生の不遇さを訴えるがん細胞のシーンでは、生命倫理について深く考えさせられます。
 網膜の桿体細胞にまつわる6巻第28話「iPS細胞」では、失明を目前にして、何もできない自信を嘆き、使命を全うしようとした桿体細胞の姿が、読者の胸をアツくさせます。生まれ、死にゆくことを運命付けられている細胞たちのエピソードは、どれも見応えたっぷりです。

『はたらく細胞』DMMブックス読者の感想を紹介!【ネタバレあり】

斬新!
 細胞の擬人化というなんとも斬新な漫画!
 中学生のときに出会いたかった漫画No.1。絶対に生物の時間が楽しくなるじゃん…

自分の体を労りたくなります
 くしゃみ、すり傷、花粉症など、特に気にしていなかった症状の見方が180度変わりました…。自分の全細胞がとても愛しくありがたく感じる作品です。出会えて良かった…。老若男女すべての人類におすすめのコミックです!

小学校高学年の教室に置いてほしい
 絵が上手で、キャラクターも可愛らしいです。
 楽しく読んでいるうちに、自然と細胞学の知識が学べます。
 免疫の仕組みなど、わかっていそうでわかっていなかった部分がスッと腑に落ちるかと思います。
 小学校高学年あたりで、教室に置いておいてほしいですね。
 もちろん大人が読んでも楽しめます。

本作が好きな方は、こちらの作品もおすすめ

はたらく細胞BLACK

はたらく細胞BLACK (1)

はたらく細胞BLACK (1)

毎日せっせと体中に酸素を運ぶ、新米赤血球。しかし彼の職場(世界)の労働環境は、徹底的にブラック――!! 飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足……不健康の総合商社のような世界で、過重労働の末に細胞たちは何を思うのか? これは、あなたの体の物語――。

【あらすじ】
 体中に酸素を運ぶため、一生懸命はたらく新米の赤血球。しかし、その体(労働環境)はBLACKで――!?
 飲酒や喫煙、脂肪分の多い食事に睡眠不足など。ストレス社会に晒された不摂生な男性の体を舞台に、想定外の問題に対処し続けるブラック企業のような過酷な労働を強いられる細胞たちを描きます。

【書店員イチオシポイント】
 『はたらく細胞』の数ある公式スピンオフ作品の中でも、人気の高い本作。ブラック企業になぞらえた、悲惨な体の状態が忠実に描かれています。『はたらく細胞』と同じく擬人化したキャラで細胞の仕組みを学べますが、ストレスが悪環境を呼び体が崩壊していく、ゾッとしてしまうリアルな描写が見どころです。

惑わない星

惑わない星 (1)

惑わない星 (1)

連載時のカラーを、完全収録! カラフルな色彩と、アニメキャラに彩られた’内’の世界。’内’を維持するために存在する、色のない’外’の世界。’外’で働くS沢と及川のもとに現れた謎の少女達。彼女らの正体は、「惑星」だった–!?『もやしもん』大団円から2年、石川雅之の描く、前代未聞の惑星擬人化漫画、開幕!!

【あらすじ】
 防護服なしでは生活できなくなった終末の世界。見渡す限り灰色の「外」の世界ではたらく主人公の元にやってきた謎の少女。彼女に頼まれて手紙を出すと、地球の現状を嘆いている「惑星」を擬人化した少女たちが集まってきて……? 

【書店員イチオシポイント】
 『もやしもん』の作者・石川雅之が描く、地球を助けるために奮闘する人々を描いたディストピアSF作品です。『はたらく細胞』は体内の話でしたが、本作で擬人化されているのは惑星たち! 汚れた地球を戻すための独自のストーリーが展開されながら、宇宙について教えてくれる漫画です。攻めた作風の擬人化漫画を読みたい方におすすめです。

2024年12月13日(金)から実写映画の上映スタート!

【スケジュール】
 2024年12月13日(金)から上映開始

【主題歌】
 「50%」Official髭男dism

【主な出演者】
 赤血球AE3803:永野芽郁
 白血球(好中球)U-1146:佐藤健
 漆崎茂:阿部サダヲ
 漆崎日胡:芦田愛菜

終わりに

 本記事では、『はたらく細胞』の注目キャラや人気の秘密をご紹介してきました。キャラクターたちのはたらきを追ううちに、体内の細胞の動きがわかる学習漫画としてだけなく、擬人化されたことでより細胞たちの頑張りが伝わり、ドラマも楽しめる作品です。また、先に紹介した『はたらく細胞BLACK』以外にも、女性に特化した『はたらく細胞LADY』や、赤ちゃんについて描かれている『はたらく細胞BABY』もおすすめ! スピンオフシリーズも幅広く展開されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

はたらく細胞LADY (1)

はたらく細胞LADY (1)

生きとし生けるすべてのレディーに捧ぐ、愛しき体内の物語。生理、妊娠、出産、女性特有の不調や病気。日々目まぐるしい変化にさらされる女性の体内。「お嬢様(体内)は、私たち(免疫細胞)がお守りします!」大ヒット細胞擬人化漫画『はたらく細胞』の、‘女性’に特化したスピンオフ!

はたらく細胞BABY (1)

はたらく細胞BABY (1)

ママのおなかにいる時から、赤ちゃんの体内では細胞たちが働いている!!「酸素ってどこに運べばいいの!?」「胃にいきなり入ってきた白い液体、これなに!?」「バイキンたちがくる!逃げなきゃー!!」みんな、生まれて初めての仕事。右も左もわからない。それでも体を守るため、一生懸命、働いている!!赤ちゃんの寝返り一つにも、裏には細胞たちの頑張りがある! 忙しいママとパパ、そしてかつてBABYだったすべての人に捧ぐ、乳児体内擬人化漫画!

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