犬といえば昔から人間の良きパートナーとして近くにいた存在ですよね。犬と人間の関係を描いた漫画作品にも数多くの名作があります。
今回は、年間1,000作品近く漫画を読んでいる犬好きのDMMブックスの書店員が、おすすめの泣ける犬漫画をご紹介します。犬と人間の絆に涙する感動作ばかり……! 犬好きによる犬好きのための特集です。ハンカチの準備はできていますか?
目次
おすすめの泣ける犬漫画8選
それでは、早速おすすめの泣ける犬漫画を8作品ご紹介します。犬好き目線で泣けるポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
完全版・星守る犬

【ここが泣ける!犬好き書店員の声】
物語に登場する犬の飼い主たちは、貧困や育児放棄など、厳しい現実に直面している人々です。また、犬たちにもさまざまな事情があり、奇跡のような巡り合わせで人間と出会っていきます。犬の「心の声」を表すせりふも情感たっぷりでたまりません……! 胸が苦しくなるほど涙がこみ上げてくる、犬好きに一度は読んでほしい名作です。
イヌナキ(全2巻完結)

【ここが泣ける!犬好き書店員の声】
まだ「ペット」という感覚も曖昧だった昭和。そんな時代を中心に、人と犬が自然の中でおおらかに暮らす様子を描いている連作集です。犬の体温や息遣いまで伝わってくる描写が見事! どの物語も丁寧に作り込まれていて、くすりと笑える場面もありながら、切なさとさみしさに胸がぎゅっとなります。読後は静かに余韻にひたりたくなる名作です。
ドベとノラ 犬がくれた優しい世界

【ここが泣ける!犬好き書店員の声】
ドーベルマンの「ドベ」と、元野良犬の「ノラ」。引きこもりだった作者が、犬との生活を経て変わっていく過程を綴ったコミックエッセイです。先天性の疾患があり、4歳で虹の橋を渡ったドベ。ドベとのかけがえのない思い出や、後に出会うノラとの暮らしに胸があたたかくなり、じわりと涙が浮かんできます。犬を飼ったことがある人、飼いたいと思っている人におすすめ!
少年と犬

馳星周の直木賞ベストセラーを、『星守る犬』の村上たかしが感涙コミカライズ!傷つき、悩む人々に寄り添う、一匹の犬がいた──。『少年と犬』は、東日本大震災で飼い主と別離した一匹の犬「多聞」が、さまざまな人々との出会いと別れを繰り返しながら、東から西へと旅する物語です。家族のために犯罪に手を染めた男、外国人窃盗団のリーダー、男に貢ぐ風俗嬢、死期を悟った老猟師、震災で心を閉ざした少年……旅の途中で多聞が遭遇するのは、傷つき、悩み、惑う人々です。彼ら彼女らは、多聞によって心を洗われ、勇気と愛をもらいます。東北から本州を縦断、ひたすら南西へと向かう多聞が目指す’目的地’とは──。人間という愚かな存在を、犬の視線を通して描いた珠玉の連作集。原作は2020年に第163回直木賞を受賞、25万部を超えるロングセラーとなっています。コミカライズを担当したのは、ベテラン漫画家の村上たかし。すべてを失った中年男と愛犬との最後の旅を描いた『星守る犬』シリーズが100万部の大ヒットとなり、映画化もされました。抑制の効いた語り口でドラマを紡いだ原作を踏襲しつつ、きめ細やかな作画力で、感動的にコミカライズしました。犬好き、マンガ好き、文芸ファンだけでなく、幅広い読者を引きつける魅力にあふれた作品です。
【ここが泣ける!犬好き書店員の声】
『星守る犬』の村上たかしが、直木賞を受賞した馳星周の原作をコミカライズした本作。東日本大震災を生き延びた1匹の犬「多聞」が、ワケありの男と出会う場面から始まります。登場人物たちが背負う人生はどれも複雑で、厳しいものばかり。そんな彼らに勇気を与えながら、多聞がたどり着いた旅の結末は、涙なしでは読めません……!
ある日 犬の国から手紙が来て
【ここが泣ける!犬好き書店員の声】
世界のどこかにあるという「犬の国」から、亡くなった愛犬の手紙が届く……。そんな優しい物語の数々が、オムニバス形式で綴られる作品です。『ぷくぷく天然かいらんばん』を手がけた竜山さゆりによって、温かみのある表情で描かれた犬たちは愛らしさ抜群。彼らの飼い主への思いにいつの間にか涙がにじみ出てきます。
犬がとなりにいるだけで(全1巻完結)

犬がいてよかった。あの人に。ぼくに。犬がいてくれてよかった。あなたのかたわらにいる犬のことが、愛しくてたまらなくなる本です。実話をもとにした、魔法のセラピードッグの物語。老人ホームに逃げ込んできた、臆病なダメ犬ボタモチ。彼がそばにいるだけで、みんなが生きる勇気と笑顔をとりもどした。たった一匹の犬が、人を笑顔にしてくれる。たった一匹の犬が、人の涙をぬぐってくれる。たった一匹の犬が、人生を変えることがある。十年前のあの日――もしボタモチに出会わなかったら、多くの人たちが、まったく違う人生の終盤を迎えていたのかもしれない。たった一匹の捨て犬が、誰かの人生を変えることがある。そう、となりにいるだけで……。
【ここが泣ける!犬好き書店員の声】
実話をもとにした、老人ホームで働くセラピードッグ「ボタモチ」の物語。認知症の人、体がうまく動かない人などに寄り添い、入居者の心を開いていくボタモチの姿に目頭が熱くなります。また、介護の現場で働く人間たちにもそれぞれドラマがあります。かつて介護の仕事を経験した作者だからこそ描ける、胸に迫る作品です。
ハッピー!(全33巻完結)
【ここが泣ける!犬好き書店員の声】
スキー事故で22歳のときに失明した湊香織(みなと・かおり)が、盲導犬「ハッピー」と出会い、人生を変えていく物語です。ハッピーのひたむきな献身に対し、自分も優しさを返そうとする香織。1人と1匹の生き方に強く心を揺さぶられます。また、目が見えない状態で生活する人たちの世界についても、さまざまな気付きを得られるような作品です。
DOG SIGNAL
【ここが泣ける!犬好き書店員の声】
元カノからヤンチャな犬を押し付けられた主人公が、ドッグトレーナーという職業に出会い、成長していくストーリー。吠える、噛むなどの問題だけでなく、去勢の必要性や老化への向き合い方など、犬と暮らす上で避けては通れない話を丁寧に描いています。犬と飼い主がともに成長していく姿にじんわり胸があたたかくなるような作品です。
どくしょ部厳選!おすすめランキング【無料試し読みあり】
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1位:少年と犬
2位:完全版・星守る犬
3位:イヌナキ(全2巻完結)
4位:DOG SIGNAL
5位:犬がとなりにいるだけで(全1巻完結)
おわりに
この記事では「泣ける犬漫画」をご紹介しました。犬と人とのドラマに涙が止まらない名作ばかりです。作品によって切り口もテーマも異なるので、ぜひ気になった作品をチェックしてみてくださいね!
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